12/30 『七つの魔剣が支配する ⅩⅢ』を読んだ
なんとも息が詰まる巻。一年生編がアニメ化されたこともあって、四年生の制服で憂鬱な面持ちでいられると否が応でもオフィーリアの悲劇を思い起こさずにはいられない。実際キンバリーにおいてもここらがひとつの節目なのではって感じがある。前巻におけるバルテ姉弟しかり、単純な不運や力不足でリタイアするのではない、ひとしきりの成長を遂げたが為に「魔に呑まれる」という末路が確かな実感を持って魔法使いの前に立ち現れるのが、この時期なのだろう。オリバー達は辛くもそこをしのぎ切れただけでも、上出来だっ