9/23 『筺底のエルピス4 廃棄未来』を読んだ
面白かった。
過酷な旅路の、なんと悲痛な末路であることか。結局のところ「すべてを取り戻せる」なんて希望は幻想でしかなかったということなのか。たしかに”世界”はやり直すことができたが、それは一つの最悪の未来と、それを背負うことになった一人の少女を犠牲として、未来の延命を計るということだったのだ。今回の捨環戦によって黒鬼に対処するための手がかりを得られたという事実が皮肉にもそれを物語っている。世界は「やり直し」になったのではなく、明確に一歩「前進」しているのだ。螺旋する世界。堂々