気分もプログラムなの? 不安にならないようにするって出来ますか?について
「COCOPOIROOM」スタッフのMAKIです。
最近では、あちこちで「それって脳のしくみだよ」とか
「プログラミング」と言う言葉を見聞きするようになりました。
ココロのお勉強をしている方ならピンとくるかと思います。
たとえば、『それはあなたではなくて仕組がそうしています』と表現したり、『プログラムに騙されてはいけません!』などと言われています。
が・・・実際、「このプログラムってどういうこと?」
「なにかの例えとはわかるけど、イマイチ理解できない」
と、ふに落ちないひとも少なくないようです。
今回は、この課題についてお話ししたいと思います。
■「直感」と間違える人が多い〇〇について
心理のしくみをお伝えするときに使う『プログラム』という表現。
ちょっとだけややこしいですよね。
実は、これは、自分を守るためのものであり、同時に自らを制限する作用も持ち合わせているのです。
イメージするときにポイントとなってくるのは、
自分のなかにあるプログラムを把握ししっかりコントロールすること
そして、プログラムそのものが自分なのではなく、
コントロールする者が、“わたし”なんだと知ることです。
例えば、”第一初動“という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは、なにかのモノ・コトや出来事、外的要因に対する自然起きてくる反応とか、反射のことをさします。
誰かが言った言葉に対して、イラっとするとか、ムッとするとか、
ふと耳した音に腹立たしい感情が湧いたりとか
また、なにかをイメージして急に不安になるとか外部からの刺激をきっかけにして気分が落ち込んでしまうなどはすべて”第一初動“と呼ばれます。
あまり知られていませんが、「不機嫌」という反応もご自身のなかのプログラムに乗っ取られた状態のままそこから抜け出せないことなんです。
つまり、プログラムに囚われてしまって
本当の“わたし”を見失い続けている状態なんですね。
第一初動をよく観察していると、自分がどのようなプログラムや信念、思いこみを持っているかがよくわかります。
このように、プログラムは第一初動を生みます。
最初の反応や反射は、ほとんどがプログラムなのであって
“自分(あなた)”ではありません。
第一初動を「直感」と間違える人もいますが、違います。
ここはぜひ注意したい点ですので、後ほど詳しく解説しますね。
ここまで、まずシンプルに
第一初動は、ほとんどがプログラム(自分ではない)と思って頂いてOKです。
■で、”わたし“はどうしたいの?
さて、ここからが大切なお話です。
プログラムが発動しないようにするのは無理なんです。
イラっとしないようにするとか、不安にならないようにするとか
落ち込まないようにするとか、不安にならないようにするとか・・・
生きていたら生じてくるのが当たり前のこと。
重要なのは、プログラムが発動した後にあなたがどのような選択をするかです。
例えばわたしは人混みが嫌いで、なるべく避けたいと思っています。
観たい映画や美術館には混んでいても行くのですが、その度に人の多さにヘトヘトになってしまうんですね。
身体が疲れてしまって、ゆっくり作品を楽しめなかったり、帰ってくるとヘトヘトでパワーがなくなってしまう感じがしていました。
つまり、これがプログラムです。
プログラムだから”わたし“ではないんですね。
大事なのは選択です。
プログラムによって、疲れてヘトヘトになったとしても
「で、”わたし“はどうしたいの?」というのが大切だということです。
■プログラムなんかで決めさせない
心理学で言うところの「本当のわたし」はプログラムの後ろに隠れています。そして、その“わたし”ほど素直でシンプルな人間はいないんです。
”わたし“は、ごちゃごちゃした理由も、証拠も、確証も必要としていません。
”わたし“は、プログラムをコントロールできるのです。
人混みにヘトヘトして、楽しめなくて
苦手意識をもったままのわたしではなく、
それがプログラムだと気づく。
その上で、そこへ行くか行かないか”わたし“が決める、ということ。
その選択の自由があるのです。
そこに気づくと変化も早いです。
たとえばわたしは、人混みが苦手だと思い込んでいただけで、実はわたしの中のプログラムが、”わたしの身体をヘトヘトにさせる場所“として認識し、作動しているだけとわかったら、
その場所が(映画館や美術館が)混雑していても好き、に変わりました。
すると、全くヘトヘトにならなくなりました。
しかも、楽しめないのでもなんでもなく
「みんなに人気がある作品映画ってすばらしい」
「人がたくさん観たい美術に触れられてありがたい」
「貴重な作品に感動できてエネルギーをもらって嬉しい!」
と素直に感じることができたのです。
そこからわたしの在り方が大きく変わりました。
混んでいる場所は、その都度その都度行くかどうか?選択できる。
決して、ヘトヘトになって楽しめない場所、があるわけではないのです。
それを決めるのは“わたし”であって、「人混みが苦手」なプログラムではない、ということです。
わたしは、人混みが苦手なわたしもいれば、そうじゃないわたしもいます。
ですからわたしは、わたしのこと、わたしの可能性を
プログラムなんかで決めさせない。
そういう在り方に変わったのです。
もちろん人混み以外も同じです。
嫌いな食べ物も、嫌だなと感じるタイプの人と話すときも、わたしの中のプログラムをコントロールできるようになったとき、わたしは、わたし自身を取り戻すことができました。
■そこにいれば安心という滅び
プログラムは過去の習慣から生まれます。
一度つくられたプログラムは強固なので、なかなか変わりません。
そのプログラムは、あたかもわたしたちに”選択をしている“と思わせます。
あるいは“選択したい”と思わせてきます。
「ほら、これがしたいんでしょ?」
「それって、めんどくさいでしょ」
「ほら、これにムカつくよね」
「だって、こういう不安がいつもあるよ」
「ねえ、これが食べたいんでしょ?」
だから、今日もそれを選びなよ、大丈夫だよ!
プログラムしてあるから安心していいよ!
そうやって、ささやきかけてくるんです。
コンフォートゾーンから抜けないように、抜けないように
そこにとどまるように
変化などしないように・・・と。
これがなぜ厄介なのか?というと、衰退につながるからです。
ひとはコンフォートゾーンにい続けると、
進化や成長がなくなってしまいます。
ですが、生物には進化や成長が必要ですし、本音は「変わりたい」と願っているはずです。
生物学的にも、動物、植物、生物を見てみると一目瞭然。
変化に対応できず進化も成長もしなかったら、滅びてしまうのです。
わたしたちの集合無意識も同じです。
進化や成長を必須とする、そんなチカラが底の方で働いています。
しかし、プログラムはコンフォートゾーンにいることを求めます。
なぜなら、そこにいれば安心だから
敵に攻撃されないから
自己が壊れることはがないから。
■今の自分を決め続ければいい
ここで今一度、よく観察してみましょう。
まず、覚えておいていただきたいことは
”あなた“はプログラムではない、ということ。
そしてあなたは常に、“今”にいるのです。
細部レベルでいえば常に生まれ変わっていますし、生まれ変わっていって良いのです。
わたしたちは、たくさんのプログラムがストックされています。
それぞれのプログラムは固有の周波数を持っているとイメージしてください。
これは、家のクローゼットにある服のようなものです。
白いワンピースもあるし、デニムとTシャツのスタイルもある。
プログラムの固有の周波数というのは、さまざまな種類のお洋服のこと。
白いワンピースを着たときのわたしは、乙女な気分になったり、おしとやかな振る舞いになったり、自然そのような在り方になります。
また、同じ人物でも、デニムとTシャツを着たときのわたしは、活発で明るく元気よく動くわたしになったりします。
このとき、無意識にそうなっている、というのがポイントです。
つまり、無自覚のうちに選択しているだけなんですね。
これを周波数としてみましょう。
プログラム①が発動した時、あなたが無自覚にプログラムを放置したり
そのプログラムに無意識に反応した場合、あなたの周波数はプログラム①のもつ周波数になります。
プログラム②が発動した時に、それを無自覚のうちに選択していれば
あなたの波動は②のもつ周波数によって決められるということです。
それが自分にとって、良いプログラムや心地いい周波数ならいいですよね。ですが、そればかりではありません。
ですから、”あなた“はプログラムではない、という意識が大切なのです。
たとえプログラムが発動しても、自分とそれを切り離し、はっきりとした意識を持ってみる。
そして、今の自分の周波数は、今の自分が決めること、にする。
プログラムによって決めたければそう決めればいいのですが、いつだって人は、過去に振り回されることなくいつでもその時に選択できるのですね。
繰り返しになりますがあなたは、その都度、その都度、今のわたしを決め続ければ良いのです。
そのために必要なのが、
“わたし”と“プログラム”を切り離すことなのです。
■まやかしに気づける3つの問いかけ
ここまでの話がちょっと難しく感じた方はこのようなタイミングに出逢ったら、ぜひ自分を疑う習慣を持ってみてください。
◎めんどくさいと思ったときに疑ってみること
それは本当にめんどくさいことなのか?
それともプログラムが発動してめんどくさいと思う習慣が
出てきただけなのか? 自分に問いかける。
◎何かを嫌だ、苦手と思ったときに疑ってみること
本当に嫌なのか?はじめから苦手だと決めつけていないか?
今の自分はどう感じているのか?
嫌だとか苦手という考えが、無意識に発生しているだけでプログラムかもしれない。じゃあ、今の自分はどう?それて本当?
◎ネガティブが生まれたきに疑ってみること
不安や恐れ、嫌なイメージや考えると気持ちが沈むようなことが起きたときはほとんどがプログラムの仕業なのだと自覚してみる。
不安や恐れの感情はまやかしであり、幻。
まだなにも起こっていないということに意識を向ける。
その上で、
こんなプログラムが発動しているけれど今のわたしはどうか?
本当に、不安で怖くて、気分が沈むだけなのか?
実際はどうなんだろう?と胸の真ん中あたりで感じてみる。
■ズバリ。それは直感ではなく・・・
いかがでしょうか?
これができるようになると、自我の声や過去から来る「まやかし」に気づけるようになります。
プログラムに囚われてしまって本当の“わたし”を見失い続けている状態から脱出できるからです。
すると、本当の直感とプログラムの違いもわかるようにもなります。
考え方や思考や行動の選択より、“プログラムへの接し方”がわかるようになるんですね。
つまり、“常に自分の周波数を自分で決めることができる
=共鳴する世界をきめることができる。”のです。
ちなみに、直感というのは、本来、自然に起こって行くもの。
イメージや感覚、触覚や音、色や映像などが「ほしい」と求めなくてもあちらからどんどんやってくる感じ。
自分自身が直感やインスピレーションそのものにまるごと包まれてしまうような感覚のことです。
直感だと思っていたけれど、実はただのプログラムのとき。
そこに展開性はありません。どんどんやってくる感じもないし循環する流れも起きないからです。
よく、「直感で決めました!」とか「あのとき直感があったのにあとで困ってしまったり、迷ってしまうんです」などと言う方がいらっしゃいます。
ズバリ。それは直感ではなく“プログラム”なんです。
余談ですが、気分もプログラムです。
お腹は空いてないけれどなんとなく時間になったから食べるとか、
食後は絶対スイーツがないと落ち着かない、など、気分で食べ物選んでいるイメージなどがわかりやすいかと思います。
そうやって自分のなかの過去が安心する気分で選択していると、とても太ってしまうor病気になってしまう方もいます。
ぜひ、意識的になってみて、直感とプログラムの違いについて観察してみてくださいね。
■そもそも、直感ってなんですか?
みなさん「直感」ってお好きみたいです。
なんとなく上手くいく。なんとなくいい感じ。
なんとなくでいられて楽ちん。
そういう感覚が先行しているときは
システムが働いていると疑った方が良いかもしれません。
本当の「直感」ってそんなにしょっちゅうやって来てくれないんですね。
プログラムは四六時中ですが(笑)
プログラムが動いているとき、それに気づけていない場合は、つまり、それが“わたし”だと勘違いしているままであれば「直感」がやってくるスペースは皆無、だと思っていてください。
なんとなく心地いい方を選んで、コンフォートゾーンから抜けないように、抜けないように、そこにとどまるように、変化などしないように・・・
しているだけかも知れない、ということも観察することが大事ですね。
プログラムに無意識に反応しただけで真の“わたし”のなかに余裕がなかったりすると、直感はの声は聴こえませんし、声がしてもそれをキャッチすることが出来ないんですね。
あるラジオのチューニングをして1つの番組を流していたらそれ以外のラジオ番組が受け取れないのと同じです。
そこへチューニングを合わせるのをやめて、内側が静かでいると、やっと他の音が受信しやすくなります。
これこそが、
“常に自分の周波数を自分で決めることができる”状態です。
プログラムとわたしを切り離すスキルは、心理学のなかでも非常に重要な内容になります。
COCOPOIメソッドでも日常の中で練習できるようにお伝えしていますので
ご興味のある方は、ぜひ取り入れてみてください。
ボク自身の経験から「生きづらさ」を軽くする考え方や方法を発信しています。共感してくれる仲間を集めています!大切な仲間たちと気軽に集まれる居場所「MITSUKI HOUSE」実現を目指しています!!