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「うまくいくよ」というフリでは、うまくいかない理由

セラピスト心月です。

「どうしたらうまくいく?」
「もっと楽ちんに、うまくいく方法はないかな?」

そんなふうに思うのはみんな一緒かもですね。

このタイミングで自己啓発書など手にとる
というのも一つの方法かもしれません。

心の勉強をしはじめるのも同じ理由が多いと思います。

で、結局のところ

「こうすればうまくいくよ」
という大雑把なメッセージを

さまざまなジャンルで
いろんな人が、ざっくりとした切り口でまとめちゃっても
案外、世の中に受け入れられてしまう、
ということでもありますよね。

ボクも一時期、それらの「うまくいくよ」的な本を
読み漁った経験があります。

で、「あ。結局そういうこと?」
という真理に辿りつきました。

今回はその「うまくいく」について。(やや辛口)



啓発書には必ず
「こうすればうまくいく」が書いてあります。

最近は、心理寄りな傾向として
「人生をもっと良くしよう!」
という、著者自身がうまくいった方法や経験談が掲載されています。

まあ、当たり前ですね。

こんな底辺を生きていた自分が
これに気づいて、こうこうこうしてみるようになりました。
そしたら、こんなふうにうまくいって、
今ではこうなれたんです!

だからあなたも、こういうふうに
こうしてあれして、それすれば
きっとこうなれます!

みたいな、ね。

もちろん、こういうお話は希望になる人もいらっしゃいますし
うん! わかった! 私もやってみる!
って、本気で思えたら、それはそれでOK。しあわせなことです。

実際にやってみて
本当に人生が変わったり、願いが叶えられたら
メチャ大成功。

ですが……

Amazonなんかをのぞいていると思うんです。

自己啓発本で本当に変われるなら
なぜ、こんなに、毎週、毎月、毎年、
何百冊も出版され、売られているんだろう? ってね。

つまるところ、買う人がいる限り
経済が回るということなのでしょうけれど

実際は、「こうすればうまくいくよ」とは幻想みたいなもの
だとボクは見ています。(苦笑)

著者自身が「うまくいったよ」という場合、
きっと、そのやり方がその人にとって良かったのでしょう。

それ以上に
「その人の本質」にピッタリとあった方法を見つけ出せた
というのが最大の発見だった。

著者の「あなた」が
“そのやり方でドンピシャに決まって良かったよ”

ということ。

書いている人は、
あくまでも自分が良かれと思うことしか書いてませんから。

人にはそれぞれの性質や、生まれ持った性分、
環境や、育ち、受けてきた教育など
生まれながらの『サガ』のようなものがあります。

優れているとか劣っているとかそういうことはなく
ただの「過去」だったり、「本質」だったりと

それぞれの個性によって、違って当然なことですし
社会的なセルフイメージに複雑に絡み合っているものでもあります。


それを「本来の性質」とするのは、
ちょっと早合点かな、と。

ボクたちが、自然体で生きて一番うまくいくのは、

その本来の性質を《自分自身がよく知って》
その都度、その性質にしっくりくることを体験するとき

人生を楽に、自然体に、うまく行かせたい、と願うまでもなく
それは叶います。

啓発書をよくよく読むと。
「ああ、はいはい。あなたの性質はこれがピッタリだったんだね!」
「それはよかったね!」

と思うようなことが満載だったりします。
(まあ、それだけだったりね)



たとえば、
新しいことへどんどんチャレンジしていきたい性質の人が
「ずっとそこにいちゃダメだ。移動距離と成功はリンクしている!」
という持論を述べるとします。

これはまさに、その人の性質と行動原理が合っているからこそ
うまくいっているという典型ですね。

その人は、それが一番楽で、楽しくて、自然。
自分自身の体質とフィットしていて、全体の流れとも調和する。

だからうまくいくんですね。

でも逆に、ひとつのことにじっくり腰を落ち着けて
コツコツと同じことの積み重ねに充実感を感じ
キープすることで心身もいい感じ、というタイプの人が

「それがうまくいく方法なんだ!」と、鵜呑みにして
自分もそれを目指して突き進む
としたらどうでしょうか?

おそらく、スムーズに行かない現実にぶち当たり、
必要のない消耗を自分に強いたり、
無理してがんばってツラくて、体調を崩しちゃう・・・

ということもあるかも知れませんよね。
(というか、そういうもの)


それは、本来の自分じゃないものになろうとするからです。

ほんとは、自分に合わないチャレンジなんかしたくない
移動もしたくないし、ここで落ち着いて根を生やしたい
高い山を登るより、麓の畑を耕している方がしあわせ

それが、本来のその人の性質かもしれないから。

逆をやったってうまくいくはずはないよね。


このタイプの人の「楽にうまくいく方法」とは

落ち着きのない環境を離れて、
じっくりゆったりできる時間を大切にして
自分のペースでコツコツ積み重ねができるような生き方

それこそが、リアルでしっくりくる行動で、
全体の流れと調和するから、楽にうまくいく。

と、ボクは考えています。

だから、いろいろな本を読むのは勉強になるけど
あくまでも
「あなたはそうなんだね。自分らしさを活かせて良かったね」

という受け止め方をしておく。

その上で、今の自分にも
ヒントになりそうなところがあればやってみると楽しいですよね。

大切なことは
あなた自身が、「誰かのやり方を真似る」のではなく

自分はどういう人間なのか?=自己理解

を深め、受けいれ、

そのとき現れる自分から、“しっくりくる”
を発見することなんじゃないかな。

それが楽で、自然、だということです。


そして、その自分にとっては
どういう状態が「うまくいく」ということなのか。
この定義も、しっかり自覚しておくといいよね。

だって、自分だけの、唯一無二の感覚なんだもの。

ほんとうは、みなさん知っているはずです。


自分にとっての「うまくいく」は多種多様。
幸せを感じる状態もそれぞれです。

そのために、自分だけのリアリティを感じる生き方をする。

そうでありたいな、とボクは思いますし
セッションでみなさんのお手伝いさせていただく時も
ここを目指しています。

自分自身の「リアリティ」に嘘をつかず、
それを受け入れ、生かして、オープンにする。

そうした純粋なエネルギーが
自然に調和しているのが「あなた」なのですから。

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