コーチングの方法について
最近コーチングの話題を耳にすることが多いので筆を取ろうと思います。
コーチングにおいて大切なことは、学習者を育てることです。そのついでに自己を見つめ直すことができるので上達を見込めますが、基本的には学習者を育てることを重視しましょう。
今回は学習者を育てることができるコーチング方法について説明します。
コーチングとは学習者の知識を開発し、能力を高めることです。最終的には自己開発できるレベルに到達させることが目標となります。単純に技術を向上させるだけではなく、自らで能力を向上させるための方法を学ばせることが大切である。自己開発までの道のりを説明します。
1.成長後の姿を見通す
まずはどのような姿になりたいのかを考えます。多くの人々は「高レートになりたい」とすることでしょう。その際は具体的でもそうでなくてもどちらでも構いません。なぜならば一定のレベルまで到達することがコーチングの目的ではなく、自己開発できるようになることがコーチングの目的だからです。
2.必要な能力を洗い出す
目標に到達するために必要な能力を考えます。「~ができる。」といったことを並べていきましょう。例えばLOLならば、「CSが取れる。」や「相手チャンピオンのスキルがわかる。」等です。論理的なチャート図を作成しておくと良いです。論理的思考については要望があれば書きますが、今回は書きません。
※1と2のトピックについては、個人に合わせる必要がないので、あらかじめ行っておきましょう。
3.学習者を理解する
コーチングの魅力は、家庭教師と同じように、学習者のレベルに合わせた教育をすることができることです。カウンセリングをし、学習者のレベルを確認して、今後のプランを考えましょう。前述した「~ができる。」の一覧に合わせて確認すると、抜けがないコーチングができます。初めの1回はカウンセリングのみでも良いくらいカウンセリングは大切です。
4.学習者に思考させる
ここからは学習者がわからないことをわかるように、できないことをできるようにしていきます。よくありがちなのが、教育者が一方的に話すことです。「〇〇が××になるから、△△になるんだよ。わかった?」のような教え方は、正直全く学習者はわかっていません。「〇〇するにはどうすればいいか?」を学習者に思考させることが、自己開発できることに繋がります。
LOLで例えると
×「アーゴットでタンクに勝つためには、防御貫通が必要だから赤月の刃と黒斧を買うべきである。」
〇「アーゴットで硬くなったタンクをに勝つためには、どんなステータスが必要かな?」→「防御貫通」
「防御貫通があるミシックアイテムってどんなのがあるかな?」→「赤月の刃」
と言ったように教育者と学習者の間でコミュニケーションを取り、学習者に思考させることが大切です。
※時には答えが決まっているクローズドクエスチョンではなく、答えが定まっていないオープンクエスチョンをしてみても、相手の思考が強まるのでおすすめです。
5.学習者を感動させる
感情が伴ったときの記憶と感情が伴わないときの記憶では、前者のほうが長く強く残ります。また、習ったことを実行するための動機付けは、感情が伴っているときのほうが強くなります。つまり、教育を実際にする際には、学習者を感動させる必要があります。人間の脳は情報を一度にたくさん処理するときは、感情を伴わなくなります(速読で人は感動しない)。一度にたくさん教えたり、淡々と教えたりすることはせず、学習者に「あぁ、なるほど!」や「これなら私にもできそう!」「こんな考え方があったんだ!知れてよかった!」といった感動を与えていきましょう。また、感動させることで人は何度も脳内で思考し、勝手に振り返りも行います。期間が空いてしまっても、覚えていることが多いです。
まとめ
コーチングの手順は
①どんな姿に育てたいか
②どんなことができるようにさせたいか
③どんな相手なのか
④どのように相手に考えさせるのか
⑤つまらないコーチングになっていないか
この5要点を考慮しつつ行うことが良いでしょう。
感動を使って学習者が意欲的に学ぼうとする姿勢を作り、思考を使って学習者に考え方を教えることで、自己開発能力の形成を達成させます。