ゲームが上手な人の考え方
ゲームを始めたばかりでも上達が早く、すぐに上手になる人とそうでない人が存在することは皆さんも感じたことがあると思います。もちろん、練習を重ねて一つのゲームを上手になる人もいますが、上達が早いことに越したことはないでしょう。僕自身もFPS(Counter-Strike,Valorant等)、RTS(StarCraft2)、MOBA(LOL,Hots,HoN等)、MMO(WoW,Aion,コズミックブレイク等)等の数多くの種類のゲームをプレイしてきています。そのほとんどで上位1%以上のスキルを身につけることに成功しています。
実はゲームが上手な人とそうでない人の考え方には違いがあります。今回は図で示しながら説明します。
1 ゲーム前の考え方
実はゲームの内容はゲーム前にどれだけ考えていたかによって大きく変化します。緊張感のない状態で試行することができるので幅が広い考え方を持つことができます。
(1)ゲームが上手ではない人
ゲームをするための準備ができていないので、ゲーム中に考えるべきことが多くなってしまいます。考えることが多いということはゲーム中の認知負荷が高いということになります。
(2)ゲームが上手な人
ゲームが上手な人はゲーム中の認知負荷を減らすようにします。そのためにはゲームの前に考えられることはすべて考えてしまって、整理してからゲームをはじめます。
2 ゲーム中の考え方
ゲーム中はどれだけ相手に対応できるかが勝負のカギとなります。ゲーム前に切るカードを準備していた人とゲーム中に思いついたカードを切る人では、対応力や認知負荷に差が出ます。
(1)ゲームが上手ではない人
ゲーム前の下調べができていないせいで、ゲーム中に考えなければなりません。LOLでJGのギャングを気にしすぎて対面に対応できなくなるのは、これが原因です。また、他の人からの情報をプレイ中に受け、考えることで認知負荷が強まるので、どんどん相手に対応できずに脳死でプレイしがちになります。また、認知負荷が強い状態(いらだち、不安)を非認知的に受け止めてしまい、それに気付けないので、調子が狂い、自分の実力が発揮できないようになります。
(2)ゲームが上手な人
良く勘違いされがちですが、上手な人はたくさんのことを考えているわけではありません。相手が何をしてくるか、そしてどう対応するかをあらかじめ用意したカードを切るように考えます。また、自分の認知負荷が強くかかっていることを認知しています。他者からどんなに情報を与えられて負荷が強くなってしまっても、頭を切り替える手段(深呼吸等)を用いて、負荷が強い時間を減らすようにします。
3 ゲーム後の考え方
ゲーム後に反省することは上達に繋がるのですが、反省のしすぎは逆効果になります。特にチームでプレイするゲームにおいては、自分ができることをミスせずにこなすことが大切です。
(1)ゲームが上手ではない人
ゲームが上手ではない人の考え方は大きく分けて2パターンあります。一つ目は誰かのせいにする。誰かのせいにして反省をせずに終わってしまうのはよくないです。二つ目は自分のせいにしすぎる。これは勘違いされがちですが、上手な人は仲間をカバーすることが得意なのではなく、自分の課された役割をこなすことが上手です。「あのとき自分が〇〇していれば、味方のミスがあっても攻略できたのに・・・」という考えは気が滅入るだけなのでやめましょう。自分がカバーすることよりも、味方が上手になる方法を考えましょう。教え方については別に記事があります。野良やPugで一度しか仲間にならないような人には教えても意味がないので諦めましょう。
(2)ゲームが上手な人
上手な人は自分がすべき役割が分かっています。それが達成できているなら反省はほとんどしません。達成できていないときは、自分の動きを分析し、達成できるように取り組みます。そうして積み上げた実力は、味方が誰であろうとも、敵が誰であろうとも対応できるような力に成長します。
4 まとめ
ゲームが上手な人の考え方をまとめると、プレイ前にプレイ中に切れるカードを準備しておき、プレイ中は相手のこと以外を考えないようにし、プレイ後には自分の役割についてだけを振り返るようにします。知能は生得的に差があることは確かですが、基本的には知能の差でゲームの上達がすごく遅くなることはありません。他のフィジカルなスポーツほど差がでないことは、e-sportsの利点であると私は考えます。