250%
仕事終わり、絶対にハッピーターンだけを食べたくなる時がある。
それは週末に多い。
職場の駐車場から出発して、最寄りのファミリーマートまでの数分で、
夕飯前にハッピーターンを食べるという大きな決断をしなければならない。
「決断をしなければならない」とは言うが、
仕事終わり30分前くらいに「あ、今日はハッピーターン」と思ったらもうほとんど決まっているのだ。
最寄りのファミマは駐車場が広い。だから満車であきらめさせられることもない。
そのファミマには絶対にハッピーターンが置いてある。
もしかしたら、私が毎週1,2回必ずハッピーターンを買うから、コンスタントに売れる商品として決まった数入荷してくれているのかもしれない。
わたしからハッピーターンを奪うものは誰もいない。
それも、すごいほうのハッピーターンだ。粉が250%のヤツだ。
あいつはすごい。とにかく粉がたくさんついている。
この部屋に引っ越してきたときぶりに棚の上やテレビの裏を掃除したハンディモップくらい粉がついている。
規格外だ。
今日は、車の中のBGMが「ハライチのターン」だった。
すごい。帰宅する道中の曲がり角全部に「ハッピーターン」という名前がついているくらいすごい。
幸せだ。
ものすごくターンしている。
しかもハッピーターンは110円なのだ。
これは、神社のお賽銭にお正月だからと1000円札を入れる初詣くらい満足感のあるお金の使い方だ。お得感とかではない話だ。
幸せの量と使う金額がまるで釣り合っていない。