新宿方丈記・42「避雷針」
時々、思いも掛けない出来事に巻き込まれることがある。とばっちりとか災難と言ってもいいかもしれない。そんなつもりもなく言ったことが誤解を通り越してねじ曲がって伝わったり、などということは往々にして起こりうるかもしれないが、もっと厄介なことに、言ってもいないし関わってもいないことに、首を突っ込まされるようなことだって発生する。ただその場にいたから、同じチームだからというだけで、平等の責任を押し付けられる不平等さ。普段から大声で自分の正当性や不幸を訴える人はいつも決まっていて、自分