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カルチャーショックな日々とcommon senseの存在

私が日本からアメリカに移住したのはコロナ禍の2022年春。

日本でずっと交際していた夫と結婚し、夫の転職により渡米することになり、グリーンカード取得の長期待機を経て愛犬を連れてついに移住。

日本ではずっと働いてたけど、これを機に突如まさかの専業主婦に。

自分が専業主婦になるなんて、夢にも思ってなかった。

最初はノースカロライナのCharlotteという金融都市の郊外にある州境付近の街のアパートメントで暮らすことに。

移住前はノースカロライナという州の存在すら知らなかったので、移住前から鬱々としていて、移住してからもなかなか馴染めずに毎日精神不安定な日々。

まず車がないとアパートメントの敷地内しか歩けないことにとにかく不満。

料理好きじゃないのにここで調達できる食材で和食を作らなければいけない苦痛。

住民のクオリティも様々で、夜中に大音量で音楽かけながら車乗ってる人がいれば、敷地内のドッグランで犬のフンを放置する飼い主がたくさんいる。

スーパーに行けば冷蔵品、冷凍品をやっぱりいらないからポイって常温棚に置いてく人がいたり。
スーパーのカートもカート置き場が目の前にあるのに駐車エリアにドーンと置いてあったり。

ニューイヤーには、この州では個人での打ち上げ花火が合法なのをいいことに、夜中中花火の音がバンバン戦場のように鳴り響く。

もっと色々あるはずだけど、こういった日本じゃありえないよな、と思うことに出くわすたびに、
夫に
”Don’t they have common sense?!”
とキレて愚痴ると、
毎度のこと
”There is no common sense in America because everyone here has different backgrounds and cultures”
といわれた。

確かに白人がいたりラティーノがいたり黒人がいたりインド人がいたりアジア人がいたり、ルーツが全く違うみんな同じ常識を持ってたら逆にすごいことだなと。

それ以来私の中でCommon senseという言葉をこの国で使う自分の辞書の中から抹消した。
だから今では割り切れていて、イライラすることも減った気がする。

この国でなんで??と思い始めると自分の精神的に良くないことは、かなり大きな成長というか気づき。

これは2年経った今やっとわかったことだけれど、この国で暮らすには日本で育った自分の思考回路はリセットして、赤ちゃんになったつもりで受け入れて、疑問や不満を持たないほうが楽に過ごせる。

アパートメントの近くに車で出かけてもこれと言って楽しい場所もなく、州立公園で自然が綺麗だなと思えるところが1箇所あるくらいで、シャーロットまで30分かけて出れば都会っぽい街だけど、東京という都会育ちの私には魅力を感じられず。

ご飯も外食してみても美味しいと思えるお店には出会えなかった。

朝ごはんで人気なお店、バーベキューで人気なお店に行ってみたりしたけど、夫も私も、普通だね、で終わった。

バーベキューのお店でのカルチャーショックは、とにかくいた客ほぼ全員が超ビッグサイズ。
これには夫も私も笑ってしまった。

そんなカルチャーショックの連発と、東京でのフルタイム勤務生活からアメリカの見知らぬ街での専業主婦と化した私の退屈で鬱々としたノースカロライナでの日々が数ヶ月続いた。

次のnoteに続く。

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