アトピー周辺知識3: 腎臓・肝臓
腎臓・肝臓の機能低下が痒みや肌の乾燥を含む肌の異常を引き起こす事は広く知られている(睡眠不足やタンパク質の取り過ぎによる肌荒れ等はその一般的な例)。これらはアトピーの症状とも似通っており、肝機能・腎機能の回復による体質改善を通じたアトピーの改善にもこの知見は活かせるものと思う。
そもそも必須栄養素の欠乏自体が内臓への負担となるため、サプリメントでの栄養補給は治療目的でない最低限のものであっても効果的であると思われる。
事実として私自身図らずもビオチン治療にてアレルギー性鼻炎が解消されてしまった事もあり、関連のあるアトピー性皮膚炎の対策にも同様に成果が有るものと期待する。またビオチン自体がタンパク質の代謝のみならず、乳酸の分解に関与して間接的に肝臓の役割を助けており、この点からも皮膚疾患治療と腎臓・肝臓機能の改善に深い関わりが有る事が伺える。
ステロイド薬の副作用として腎臓含む内臓への悪影響があり、その点からステロイド薬のみに頼った長期の治療が根本的な解決に繋がらず、巡り巡って肌の機能低下を引き起こすという本末転倒な結果にもなり得る事は留意すべきである(逆に言えば短・中期であれば極めて効果的に働く)。
腎臓・肝臓機能の改善・補助の具体的な方法についてはサプリメントの摂取含め要検証。情報収集も継続する(EPA・DHA、ビオチン、オルニチン辺りが有望か)。
それにしても調べれば調べる程に腎臓・肝臓病、更には副腎疲労等の知見の皮膚科学へのフィードバック・連携というものが正しく行われているのか疑問になってくる。分野・部門間を跨いでの連携が上手く行かない事など、どういった業界でも起こり得る事ではあるが…。