人生は「好き」を見つける旅なのかもしれない
こんにちは、フリーライターの比嘉桃子です。
とても哲学的なタイトルで始めてしまったけれど、これから綴るのはただの個人的な見解。
わたしは哲学をかじったこともなければ、人生が無意味に思えるほど苦しんでいるわけでもありません。
ただ単に、「人生は『好き』を見つけるためにあるのかもなあ」と思っただけ。
ただそれだけなのですが、そう思うことで人生の歯車が噛み合い始め、なんだか幸せ指数がすごい勢いで上がっていく気がしたのです。
そんなわたしの戯言が、誰かの心に届くことがあれば。
そう思ってカタカタと文字を打ち始めました。
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わたしが「好き」を強く意識し始めたのは、フリーランスになりたての頃。
5年ほど正社員としてライター経験を積んだわたしは、会社員という働き方に疑問を覚えて退職。2022年にフリーランスという道を選びました。
会社員時代は、上から降ってくる仕事がメイン。自分から提案することももちろんありましたが、何でも好きにできるというわけではありませんでした。
フリーランスになり、働き方は一転。仕事の内容も稼働時間も、働く場所もすべて自分で決められる立場になったのです。
いざそうなってみると、何を基準に選択したらいいのかわからず。
とにかく片っ端から仕事を受け、気づけば仕事に埋もれるという失敗を繰り返していました。(仕事があるのはありがたいんですけどね…!)
フリーランスもある程度板につくと、自分の状況について振り返るフェーズに入ります。
なぜわたしは仕事に追われているのか。それはもちろん、キャパを無視して仕事を詰め込んでいるから。
では、なぜ仕事を詰め込んでいるのか。それは、本当にやりたい仕事がわかっていないから。
そうか、じゃあやりたい仕事を真剣に考えよう! という思考回路に至ったわけです。
そこでわたしは、やってみたいなと思う仕事や、これまでやってきて楽しかった仕事を書き出すことにしました。
すべて書き出して気づいたのは、どの仕事にも「好き」な人やモノが絡んでいるということ。
美容記事のライティング、カフェでの仕事、尊敬できる人へのインタビュー、切磋琢磨できる人との共同作業…。
これらにはすべてわたしの「好き」が絡んでいます。
「好きを仕事に」という言葉に多くの人が惹かれるのは、つまりそういうこと。
「好き」が絡んだ仕事は、純粋に楽しいのです。
当たり前のことではあるものの、自分のキャリアについて考えて初めて腑に落ちた気がしました。
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「好きを仕事に」を現実的にするには、大切なことが一つだけあると思います。
それは、「好き」を狭めないこと。「好き」をたくさん作ることです。
1つの「好き」だけを追いかける人もいますが、相当過酷な道。
そういった生き方ももちろん素敵だと思うのですが、わたしにはどうも辛すぎる。
もっと気楽に、自由に生きていきたいわたしにとって、唯一無二の夢を追いかけるのは息苦しいと感じてしまったのです。
そんなときに見つけた「好き」を増やすというやり方は、わたしにぴったり。
書くことも好きだし、美容も好きだし、カフェも好きだし、人も好き。
どれに触れている時も幸せで、楽しく、自分らしくいられる。
そのため、わたしには楽しいと思える仕事の選択肢がたくさんあるのです。
今のわたしは、「好きを仕事に」という言葉を体現できているのだと心から思います。
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今の自分の中には、すでに「好き」がたくさん溢れている人もいることでしょう。
でも、そこで満足しないのがより楽しく生きるコツ。
よりたくさんの「好き」に出会うことができれば、もっともっと楽しく生きるためのTipsを手に入れることができます。
では、「好き」を増やすにはどうしたらいいのか。
ポイントはなんでも経験してみること、なんでもポジティブに捉えてみることだとわたしは思います。
経験は人生の醍醐味。
どんな経験にも学びはあり、「好き」のヒントが隠れています。
ぜひどんなことにも挑戦し、経験値を増やしてみてください。
思ってもいなかったようなところに「好き」が潜んでいるかもしれません。
たとえば、わたしはスポーツがあまり得意ではありません。
やるなんてもってのほか、観るのもルールがわからないからと敬遠してきました。
しかし、いつの間にか母が“カープ女子”になっており、一緒に野球観戦に行くことに。
付き合ってあげるか…くらいに思っていたのですが、気づけば心の底からカープを応援し、負けが確定すると自分のことのように悔しくて涙が出そうになっていました。
そこでわたしは、野球観戦が「好き」であると確信。
わたしの中に「好き」が増えた瞬間でした。
意外な経験から自分の人生が豊かになる可能性は大いにあります。
ぜひ何にでも目を向けてみてください。
また、すべてのことをポジティブに捉えるマインドは、「好き」を増やしていく上でとても重要です。
今わたしが関わっている仕事も、いくら「好き」が絡んでいるとはいえ、すべての要素が楽しいわけではありません。
苦手な人とやり取りしなければならないこともあるし、辛い取材にあたることもあります。
けれど、そうした嫌な部分ばかり見ていては「好き」のサインを見逃すことに。
どんなに苦手な人とのやり取りがあっても、ライティングは楽しいし、美容のことを考えるのも幸せ。
そうした楽しいや幸せといったポジティブな感情に目を向けることで、自分の「好き」に気づくことができるのです。
ポジティブに考えるためには、余裕のあるマインドを育てる必要があります。
寝不足だとどうしてもネガティブになってしまうし、疲れていると嫌なことに目が向きがち。
なるべく普段から体調を整えて、メンタルケアをしておくといいでしょう。
(といっても、わたしもまだまだですが…一緒に頑張りましょう!)
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今わたしは31歳。20代の頃よりも「好き」なことが増え、仕事は充実し、毎日に楽しい要素がどんどん増えている気がしています。
きっとこれからも「好き」は増えていくだろうし、そうすればより楽しいことが増えていく。
人生は年を重ねるごとに楽しくなっていくのだと、ワクワクしてならないのです。
もちろん増えていくのは「好き」だけじゃありません。
嫌いなもの、怖いこと、苦手な人…経験を重ねると共に、ネガティブな要素も増えていくことでしょう。
でも、それらに目を向けてもなんの財産にもならない。
だったら、「好き」が増えていくことにしっかり目を向けて、楽しみが増えていくことへのワクワクを噛み締めた方が楽しい人生を送れるのではないかと思うわけです。
ここまで読んでくださった方は、わたしのことをスーパーポジティブ人間だと思っているかもしれないのですが、まったくもってそうではありません。
これは、ポジティブなマインドの時に書いている原稿。
そうでもない日だってあるし、「もう人生やめたい…」なんて考える日もあります。
けれど、ふとした時に思い出す「好き」が、わたしをまた前向きな気持ちへと軌道修正してくれる。
だからこそ、「好き」を増やしていきたいなと思っています。
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きっと人生は思っているより短い。
だからこそ、「好き」をたくさん見つけて、楽しいと思える出来事を増やしていけたらいいなと思っています。
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