見出し画像

Research Conference 「ポスターセッション」に挑戦した話

初めまして!千株式会社ではいチーズ!のデザイナーをしています、都竹(つづく)です。
Xではmocoと名乗っています。

この記事では、2024年5月18日に登壇した「Research Conference 2024」の準備から当日の裏側までをご紹介します。

なぜポスターセッションに登壇したのか

昨年までは、いち視聴者としてオンラインで参加していたリサーチカンファレンス。
「すごい人や活動がいっぱいだなー」と刺激を受ける一方で、あまりにもすごすぎて「さて、自分の業務にはどう活かしたら…?」と感じてしまうこともありました。

そんな中、2024年3月にたまたまXで見かけた「ポスターセッション発表者募集」のポスト!

ポストの中の

「リサーチを始めたばかりの方」「意見が欲しい方」

の文字を見て、「これは……呼ばれている!?」と衝撃が走りました。

というのも、初めて自分がリサーチからデザインまでを担当した、新機能のリリースを終えた直後のタイミングだったからです。
そこで行ったリサーチについて、社外からもフィードバックを得たいという気持ちを強く持っていました。

善は急げということで、当日中には応募用フォームからエントリーしていました。

その後、選考通過のメールを受け取り「夢か?」と思った時のことを覚えています。
(個人的な話をすると、地方在住・二児の母のため東京へ出て行くこと自体がレア&貴重な機会なのです……!)

当日までの準備

ポスターセッションを見るのも、ましてや発表側になるのも初体験。
こちらのnoteを見ながら、ポスターの構成や入稿データ作成を行いました。

デザインをしながら、そういえば過去に理系の院へ進んだ友人が「学会でポスターを作るのだけど、デザインって難しいね」と話していた記憶が蘇ってきました。
まさかアラサーの今、デザイナーとしてこんな経験をできると思わず、嬉しいような面映いような気分でした。
ポスターの構成を考える作業は、自分自身のリサーチの活動を振り返るという意味ですでに学びがあり、とても楽しかったです。

当日の様子

ポスターの設置

設置後の状態

当日の朝は一般参加者より1時間早く到着し、ポスターの設置方法や当日の動きについて実行委員の方から説明を受けました。
ポスターセッション長の西村さんをはじめ、ポスターセッションチームの皆さんの熱意が垣間見えて思わずジーンとくる場面も……。
登壇者の心を守るための配慮についても考えてくださり、こういった配慮は自分が主催側に回る際にもぜひ取り入れたいと感じました。

👇西村さんのnoteはこちら

セッションスタート

いよいよスタート!
別会場のメインセッションは途切れなく予定されており、魅力的な内容が盛りだくさん。
「ポスターセッションって、実際どれくらいの人が来てくれるのだろう……」と心配していた部分もあったのですが…

にぎわう会場内の様子

めっちゃ人いるーーーーー!!!

開始早々、(つづくとしては)予想以上の方が見にきてくださっていました。敬愛するリサーチャーの方がたまたま我がポスターを見てくださっていたので、自分から声をかけて感想を伺ったりするチャンスも。
この時点ですでに気分は最高潮です……!

コアタイム

私はA-2の番号だったため、12:50から1時間のコアタイムでポスター前に立っていました。
コアタイム中は、見にきてくださった方とコミュニケーションをとりながらお互いの学びを深めることができます。

ソワソワしながら立っていたところ、

  • 「はいチーズ!」ユーザーさん

  • 他社のデザイナーさん

  • 学生さん

  • 大学教授の先生

など、さまざまな方とお話することができてあっという間の1時間でした。

いただいた質問や感想は、「その視点はなかった!」「たしかに自分はどうしてこう考えたのだろう…」とあと引くものが多く、メモをとりながら聞いていました。


一部の質問・感想とそれに対する自分の発見をご紹介します。

「えっ!これ一人でやったんですか!?」

つづく「はい…実験的な取り組みでもあったので一人で小さく始めました!大きなデザイン組織があるわけではないので、あまりデザイナーという役割にとらわれず“ユーザー(先生)の笑顔のために”必要なことは全部やるマンです」

「社内を巻き込む中での工夫は?」

つづく「社内で前例がない取り組みばかりだったので、最初は他部署の方も『何をする気なんだろう…?』と戸惑っているように見えました。なるべくリサーチに関する専門用語は使わず、相手に伝わる言葉や説明を心掛けていました。また、何か協力を依頼する際はとにかく早めに動いたり手順をまとめた資料を共有したりするなど、認識の齟齬が起きにくいようにしていました。

「保護者として『はいチーズ!』使ってます。こうやってリサーチされた上でデザインをされているから、使いやすいサービスになっているんですね。」

つづく「!!!ユーザーさんですか!ありがとうございます!!!(咽び泣き)」

ポスターの前で思わずニッコリ

学生さんの発表が多く見られたのも非常に刺激的でした。
私はあくまで「プロダクトの開発プロセス」の中におけるリサーチの実践でしたが、学生さんのリサーチはまた違ったものだと感じ、その豊かさを羨ましく思いました。

ここまでリサーチについては独学でやってきたため、まだまだこれからだなー!と身が引き締まる思いでした。

他の方のポスターについては、実行委員のはろっぺさんがまとめてくださっています!(番号順なので私がトップバッターに🫨)
ぜひチェックしてください。


ポスター撤収後

なんと最後には、実行委員の方から嬉しいおみやげが……!
参加者の方が書いてくださった感想レターと、ふりかえり用のリフレクションシートをいただけました。

感想レター
リフレクションシート

まとめの感想

やはり一方的なインプットとは違い、双方向的なコミュニケーションは学びの密度が違うなと驚きっぱなしでした。

唯一の心残りは、なんだかんだ自分のポスターの周りにいることが多く、メインセッションをあまり見られなかったこと……!
絶対に見たいセッションは、事前にチェックして計画的に動けるようにしておかねばと思いました。

いずれアーカイブが公開されることを祈りつつ、今はポスターセッションの余韻に浸っておきます。

ちなみに帰社後、さっそく社内のLT会で速報レポLTを行いました。
少しは社内や部署へ、学びが還元できていたらイイナ……!

優勝しました✌️やったね!

最後に

ポスターを見にきてくださった方、お話してくださった方、そして実行委員のみなさまも本当にありがとうございました!
来年も何かしらの形で関われることを目標に、精進していきます。
では!