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指先

指先が冷たいゆえに、ひとりでに歯車砕け白く輝き、散らばった破片を集め糊をつけ元の姿にしようとしても、つけるたびこぼれてしまう砂に似た、機械は自分自身の鏡。きらきらと光るだけなら、そのままにしといた方が綺麗なのにね。

歯車は、歯車として一生を終えるのだから仕方ないよね。こわばった微笑み残しいつまでも明けぬ闇夜に砕け散りたい。

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