moco

長野県在住の40代会社員。創作をやろうと、noteを始めることにしました。ジャンルは様々ですが「読み終えるとスッキリする(もしくは笑える)」、そういうものを目指しています。今は小説メインですが、漫画も掲載出来たらと奮闘中です。皆さま、よろしくお願いします。

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長野県在住の40代会社員。創作をやろうと、noteを始めることにしました。ジャンルは様々ですが「読み終えるとスッキリする(もしくは笑える)」、そういうものを目指しています。今は小説メインですが、漫画も掲載出来たらと奮闘中です。皆さま、よろしくお願いします。

マガジン

  • 【小説】二人、江戸を翔ける!

    ライトな時代劇という設定で、奇妙な二人組が江戸の町を翔けぬくていく話をコメディタッチに書いています。長く、ゆる~く投稿する予定です(週一ペースぐらい)。

  • ショートショート & 他短編

    色々なSS、短編集です。 内容:信州女と青森男、貧乏神とおせん、相場一喜一憂物語

  • 異世界もの-短編

    流行り?の異世界ものを書いてみました。 転生とか国造りはなく、そこに住んでいる人を題材にしたコメディものになってます。

  • 短編小説ー会社員シリーズ

    技術系会社員の苦闘を綴った短編小説集です。自分の経験もほんの少しだけ入ってます(笑)

  • 競馬場紹介

    競馬場の紹介です。競馬の事はほとんど書いてません(笑)。

最近の記事

【小説】二人、江戸を翔ける! 7話目:荒覇馬儀⑤

■あらすじ  ある朝出会ったのをきっかけに、茶髪の少女・凛を助けることになった隻眼の浪人・藤兵衛。そして、どういう流れか凛は藤兵衛の助手かつ上役になってしまう。今回は、ある謎の組織が絡むお話です。 ■この話の主要人物 ひさ子:藤兵衛とは古い知り合いのミステリアスな美女。 お梅婆さん:『よろづや・いろは』の女主人。色々な商売をしているやり手の婆さん。 主水:北町奉行所の与力。お梅婆さんの知り合い。 ■本文  前の呼び出しから数日後、藤兵衛は再びお梅婆さんに呼び出された。今回

    • 【小説】二人、江戸を翔ける! 7話目:荒覇馬儀④

      ■あらすじ  ある朝出会ったのをきっかけに、茶髪の少女・凛を助けることになった隻眼の浪人・藤兵衛。そして、どういう流れか凛は藤兵衛の助手かつ上役になってしまう。今回は、ある謎の組織が絡むお話です。 ■この話の主要人物 吉佐:元・同心で、過去に藤兵衛と凛に悪行を暴かれた。 太右衛門:元・薬種店『越後屋』の主人で、藤兵衛と凛に関わって以来落ち目になる。 ■本文  一方その頃、前話で話題にのぼった吉佐と太右衛門は新屋敷で忙しく働いていた。そんな折、三名の訪問者が屋敷を訪れる。

      • 【小説】二人、江戸を翔ける! 7話目:荒覇馬儀③

        ■あらすじ  ある朝出会ったのをきっかけに、茶髪の少女・凛を助けることになった隻眼の浪人・藤兵衛。そして、どういう流れか凛は藤兵衛の助手かつ上役になってしまう。今回は、ある謎の組織が絡むお話です。 ■この話の主要人物 藤兵衛:主人公。隻眼の浪人で、傘張り仕事を生業としている。 お梅婆さん:『よろづや・いろは』の女主人。色々な商売をしているやり手の婆さん。 ■本文  主水がいろはを訪れた日の翌日、今度は藤兵衛がお梅婆さんの部屋にいた。 (珍しいな。裏の件だけで呼びつけるな

        • 【ショートショート】信州女と青森男 ~5分前行動~

          これは信州出身の女性と青森出身の男性が紡ぎ出す、小さな物語である。 待ち合わせ場所の本屋の中で、男は一人悩んでいた。 (う~む・・・ 信州人は時間に正確じゃなかったのか?) 信州に引っ越す前に住んでいた九州、それも南の地方では人柄が大らかな分、時間に対してもルーズだった。 例えば『飲み会は七時から』という連絡があった場合、五分前に行っても人はほとんどおらず十分程過ぎてからぽつぽつと集まり出す感じであった。 それもあってか信州に越してきたばかりの頃は、五分前に飲み会に

        • 【小説】二人、江戸を翔ける! 7話目:荒覇馬儀⑤

        • 【小説】二人、江戸を翔ける! 7話目:荒覇馬儀④

        • 【小説】二人、江戸を翔ける! 7話目:荒覇馬儀③

        • 【ショートショート】信州女と青森男 ~5分前行動~

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        • 【小説】二人、江戸を翔ける!
          48本
        • ショートショート & 他短編
          12本
        • 異世界もの-短編
          13本
        • 短編小説ー会社員シリーズ
          10本
        • 競馬場紹介
          5本
        • 【小説】とあるおウマさんの物語
          23本

        記事

          【小説】二人、江戸を翔ける! 7話目:荒覇馬儀②

          ■あらすじ  ある朝出会ったのをきっかけに、茶髪の少女・凛を助けることになった隻眼の浪人・藤兵衛。そして、どういう流れか凛は藤兵衛の助手かつ上役になってしまう。今回は、ある謎の組織が絡むお話です。 ■この話の主要人物 吉佐:元・同心で、過去に藤兵衛と凛に悪行を暴かれた。 太右衛門:元・薬種店『越後屋』の主人で、藤兵衛と凛に関わって以来落ち目になる。 お梅婆さん:『よろづや・いろは』の女主人。色々な商売をしているやり手の婆さん。 主水:北町奉行所の与力。お梅婆さんの知り合い

          【小説】二人、江戸を翔ける! 7話目:荒覇馬儀②

          【小説】二人、江戸を翔ける! 7話目:荒覇馬儀①

          ■あらすじ  ある朝出会ったのをきっかけに、茶髪の少女・凛を助けることになった隻眼の浪人・藤兵衛。そして、どういう流れか凛は藤兵衛の助手かつ上役になってしまう。今回は、ある謎の組織が絡むお話です。 ■この話の主要人物 藤兵衛:主人公。隻眼の浪人で、傘張り仕事を生業としている。 凛:茶髪の豪快&怪力娘。『いろは』の従業員兼傘張り仕事の上役、兼裏稼業の助手。 ひさ子:藤兵衛とは古い知り合いのミステリアスな美女。 ■本文  明けの六つ頃(約午前六時)。茶髪の少女・凛は、いつも

          【小説】二人、江戸を翔ける! 7話目:荒覇馬儀①

          【小説】二人、江戸を翔ける! 6話目:筆は刀よりも強し⑦(最後)

          ■あらすじ  ある朝出会ったのをきっかけに、茶髪の少女・凛を助けることになった隻眼の浪人・藤兵衛。そして、どういう流れか凛は藤兵衛の助手かつ上役になってしまう。今回は、読売屋と一騒動起こすお話です。 ■この話の主要人物 藤兵衛:主人公。隻眼の浪人で、傘張り仕事を生業としている。 凛:茶髪の豪快&怪力娘。『いろは』の従業員兼傘貼り仕事の上役、兼裏稼業の助手。 助弥:読売屋『真実屋』の主人。熱い情熱を持つが、強引なところがある。 ■本文  一方、置き去りにされた藤兵衛と凛は助

          【小説】二人、江戸を翔ける! 6話目:筆は刀よりも強し⑦(最後)

          【短編小説】異世界:魔法使い(土系)が雇われて・下

          ■本文  工房へ到着すると、すぐさま仕事に取りかかる。 目の前にある粘土の山に魔法をかけ、オカン・モータロー氏の望む土に練り上げるのだ。 『グッときてブッと出て、それでいて口当たりがまろやかなもの』 という、よくわからない要求を自分なりにイメージし、魔法で土の成分を調整する。 「・・・よし、出来たぞ」 一時間ほどで完成した土を爺さんの所へ持っていくと、爺さんは何故か一口土を舐め、その後すぐさま壺を作り始めた。 そして数日後に焼き上がったものを手に取るや・・・ 「

          【短編小説】異世界:魔法使い(土系)が雇われて・下

          【小説】二人、江戸を翔ける! 6話目:筆は刀よりも強し⑥

          ■あらすじ  ある朝出会ったのをきっかけに、茶髪の少女・凛を助けることになった隻眼の浪人・藤兵衛。そして、どういう流れか凛は藤兵衛の助手かつ上役になってしまう。今回は、読売屋と一騒動起こすお話です。 ■この話の主要人物 藤兵衛:主人公。隻眼の浪人で、傘張り仕事を生業としている。 凛:茶髪の豪快&怪力娘。『いろは』の従業員兼傘貼り仕事の上役、兼裏稼業の助手。 助弥:読売屋『真実屋』の主人。熱い情熱を持つが、強引なところがある。 ■本文  度度須古組の連中は、侵入者を見て驚き

          【小説】二人、江戸を翔ける! 6話目:筆は刀よりも強し⑥

          【短編小説】異世界:魔法使い(土系)が雇われて・上

          ■本文  ここは魔法が存在する西洋ファンタジー的な世界。これはそこで暮らす、とある職業人の物語である。 「ここか・・・」 ギルドからもらった地図と照らし合わせ、ここが依頼人の家であることを確認する。目の前の大きな屋敷には、 『オカン・モータロー』 という、個性的な字で書かれた表札が掲げられていた。 私の名はアダマー。数少ない魔法使いの一人で、『地味』と呼ばれる土系魔法を得意としている。 そりゃあ土人形作ったり、土壁作ったり、整地したりと見た目は地味かもしれないが

          【短編小説】異世界:魔法使い(土系)が雇われて・上

          【小説】二人、江戸を翔ける! 6話目:筆は刀よりも強し⑤

          ■あらすじ ある朝出会ったのをきっかけに、茶髪の少女・凛を助けることになった隻眼の浪人・藤兵衛。そして、どういう流れか凛は藤兵衛の助手かつ上役になってしまう。今回は、読売屋と一騒動起こすお話です。 ■この話の主要人物 藤兵衛:主人公。隻眼の浪人で、傘張り仕事を生業としている。 凛:茶髪の豪快&怪力娘。『いろは』の従業員兼傘貼り仕事の上役、兼裏稼業の助手。 助弥:読売屋『真実屋』の主人。熱い情熱を持つが、強引なところがある。 お梅婆さん:『よろづや・いろは』の女主人。色々な商

          【小説】二人、江戸を翔ける! 6話目:筆は刀よりも強し⑤

          【小説】二人、江戸を翔ける! 6話目:筆は刀よりも強し④

          ■あらすじ ある朝出会ったのをきっかけに、茶髪の少女・凛を助けることになった隻眼の浪人・藤兵衛。そして、どういう流れか凛は藤兵衛の助手かつ上役になってしまう。今回は、読売屋と一騒動起こすお話です。 ■この話の主要人物 藤兵衛:主人公。隻眼の浪人で、傘張り仕事を生業としている。 凛:茶髪の豪快&怪力娘。『いろは』の従業員兼傘貼り仕事の上役、兼裏稼業の助手。 助弥:読売屋『真実屋』の主人。熱い情熱を持つが、強引なところがある。 ■本文  『よろづや・いろは』に着いた藤兵衛と

          【小説】二人、江戸を翔ける! 6話目:筆は刀よりも強し④

          【長編小説】二人、江戸を翔ける! 6話目:筆は刀よりも強し③

          ■あらすじ ある朝出会ったのをきっかけに、茶髪の少女・凛を助けることになった隻眼の浪人・藤兵衛。そして、どういう流れか凛は藤兵衛の助手かつ上役になってしまう。今回は、読売屋と一騒動起こすお話です。 ■この話の主要人物 藤兵衛:主人公。隻眼の浪人で、傘張り仕事を生業としている。 凛:茶髪の豪快&怪力娘。『いろは』の従業員兼傘貼り仕事の上役、兼裏稼業の助手。 助弥:読売屋『真実屋』の主人。熱い情熱を持つが、強引なところがある。 ■本文  お万に案内されて作業場に行くと、作業場

          【長編小説】二人、江戸を翔ける! 6話目:筆は刀よりも強し③

          【短編小説】異世界:魔法使い(特級)が雇われて・下

          ■本文 私のロボバイトがスタートした。 「さ~、皆さん、寄ってらしゃい、見てらっしゃい。我が社が開発した魔道ロボット『出来るんデス』君の性能をとくとご覧あれぃ!」 二人が呼び込みを開始すると、『魔道ロボット』の言葉に惹かれたのか、人が続々と集まってくる。 「さあ、出来るんデス! 君の性能を見せてやるんだ!」 そこそこ集まったところで、セシルが指示を出す。 「わかり、マシタ、マスター」 ロボット口調で答えると、大きな火炎魔法を繰り出し目の前にあった肉をこんがりと焼

          【短編小説】異世界:魔法使い(特級)が雇われて・下

          【長編小説】二人、江戸を翔ける! 6話目:筆は刀よりも強し②

          ■あらすじ  ある朝出会ったのをきっかけに、茶髪の少女・凛を助けることになった隻眼の浪人・藤兵衛。そして、どういう流れか凛は藤兵衛の助手かつ上役になってしまう。今回は、読売屋と一騒動起こすお話です。 ■この話の主要人物 藤兵衛:主人公。隻眼の浪人で、傘張り仕事を生業としている。 凛:茶髪の豪快&怪力娘。『いろは』の従業員兼傘貼り仕事の上役、兼裏稼業の助手。 助弥:読売屋『真実屋』の主人。熱い情熱を持つが、強引なところがある。 ■本文  暫くすると、若い男は目を覚ました。

          【長編小説】二人、江戸を翔ける! 6話目:筆は刀よりも強し②

          【短編小説】異世界:魔法使い(特級)が雇われて・上

          ■本文  ここは魔法が存在する西洋ファンタジー的な世界。これはそこで暮らす、とある職業人の物語である。  私はパナセーア。数少ない魔法使いの中の、更に希少な『特級』の魔法使いである。 特級とは実績もろもろ含め、特に優れた魔法使いに与えられる称号である。 この称号を手に入れる為に、一体どれほどの賄賂を払って・・・、いや、どれほどの修行を積んだことか。 落差200mの滝に打たれたり、剣先の上を裸足で歩いたり、ペンキを塗ったりワックスをふき取ったりなど、今思い出しても鳥肌が立

          【短編小説】異世界:魔法使い(特級)が雇われて・上