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なんで急に服を作り始めたのか?

僕のTwitterを10年くらい見ている人ならご存知かもしれませんが、僕は元々ものづくりが大好きです。学生の頃から消しゴムでフィギュアを作ったり、革でお面を作ったりして遊んでいました。最近では、3Dプリンターとレーザー加工機で遊んでいます。それもあって、新しい生産機材を手に入れることが楽しみで、ついつい購入してしまいます。

そんな流れの延長で、業務用の刺繍ミシンを勢いで買ってしまったんです。ついうっかり。とはいえ、本体も資材も結構いい値段がするので、元を取るために服作りを本格的に始めた、というわけです。

自分の中にあったハンドメイドと服作りのギャップ

もともとハンドメイドやDIYには少し知見があったんです。革を使った小物から、ガレージキットまで、作ること自体が楽しかったので、その知識が活かせるんじゃないかと思っていました。

ただ、実際に服作りを始めてみると、思った以上に難しい部分がたくさんあったんです。例えば、素材の違いや縫製の細かな技術、さらには仕入れ先に至るまで。びっくりしたのは、まだFAXで発注するところがあることでした。

でも、そういった難しさが逆に面白さでもあります。できることが増えた時の達成感と、「これ全然わからない!」という挫折感が交互にやってくる。この繰り返しが新鮮で、毎日が挑戦の連続です。それが楽しいんですよね。

ネコモクモクスタジャンの成功と、クリエイターとのコラボ

そんな中、試行錯誤の末に生まれたのが「ネコモクモクスタジャン」。これが1年くらいかかって完成したアイテムなんですが、元のイラストがとても素敵だったこともあり、たくさんの方にご購入いただけました。値段は4万円と、決して安くはなかったのですが、ありがたいことに好評でした。

動画もあるよ

このスタジャンの制作では、イラストを提供してくれたサメさんとの契約を通常よりも高めのロイヤリティをお支払いさせて頂く形にしました。好きな作家さんにいっぱいお金を支払える仕組みを作りたい、という気持ちが強かったんです。今後も、好きな作家さんたちにいっぱいお金をお支払いできるように、もっと服を売っていきたいですね。

服作りを始めてからの気付き

正直なところ、僕は服に特別なこだわりを持っていたわけではありません。ファッションに対する関心は、TPOを守って清潔感があればいいくらいの感覚でした。年齢に応じた無難な装いで十分だろう、と。それが、実際に服作りに挑戦してみると、各ブランドのコンセプトや素材の質感、縫製の技術といったことに対してどんどん興味が湧いてきたんです。おかげで、ファッションに対する解像度がぐっと上がった気がします。

やっぱり「自分で作る」ことで、いろんなことがクリアに見えてくるんだなと実感しました。特に、細かい部分にまで目が行き届くようになる感じが面白いんです。たとえば、ステッチひとつにしても、どうしてそのブランドがこの素材を使うのかがわかってくる。こうした発見が積み重なることで、服作りが単なる趣味を超えて、自分の生活や考え方に大きく影響を与えてきた気がします。

だから、興味があったらみなさんも試してみてほしいです。業務用刺繍ミシンはちょっとハードルが高いかもしれませんが、意外と買っちゃえばなんとかなります。

うちのかわいいミシンはこれ

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