⑤紙の○▷□斑を、組織像に映して。
やはり、第1アイデンティティ?が医学部な者からすると
医学にまつわることも
綴りたくなることもございます。
世間は年末ですが、
医学生2年目の私は、神経科学実習のスケッチを
描いているわけでございます。
医学部って、スケッチもするの?
幾度となく答えてきた質問ですが、
医学部では人体にまつわるものの学習の一環としてスケッチをします。
マクロ的にいうと、解剖学のスケッチ。
こちらは一般の感覚に近い、臓器の配置・血管の走行・その他所見を。
ミクロ的にいうと、組織学のスケッチ。
感覚的には電子顕微鏡で覗くレベルの、小さな小さな組織構造をスケッチしたりします。
さて問題なのは、このスケッチにかかる時間。
一つ一つ細胞や構造を○、▷、□で描くわけなので、
本当に時間がかかります。
(こちらが第一アイデンティティが医学に偏るファクターの一つ。)
日が暮れるならまだしも、
太陽は敵、朝日との闘いなんです。
(星の数ほどあると言っても太陽系の星は5000個、
1等星から6等星までの星の数は全部で8600個
肉眼で認識できる星の数は越えるんですよねえ。⇦いい例え)
で、物理的な可能な時間内で
ミクロで見ている世界をマクロ的な視野におこすという営みが始まります。
私がよく用いるのは、紙の斑(まだら)を利用する方法。
人間の指の構造は、円よりも線を描く方法が得意なので
下に凸凹の敷物を敷いたり、紙自体の凹凸を使うと速いんです。
怠惰でしょうか?
だとしたら、すみません。
まあ、四苦八苦して課題をこなしているということをお伝えしたいです。
先輩医師に、ますます頭は上がりません。