⑧大学生は消費経済に飲み込まれるな。
私の学生生活の、ここ2年は相反するように思えるものだ。
まず1年目、
人より早くバイトに熱中した。
なぜ世の中に非正規雇用が多いのか、ナカの人になることで思い知った。
そして大学生という身分で、アルバイトが生活の一部になりうる状況に
さまざまな思いが巡った。
現在2年目は
逆張りの癖が出て、周りがバイトし始めた途端
極端にバイトをするのをやめ、自分の制作活動に熱中した。
あらゆる場所で撮影をしてみたり、
映像編集をチームで行ってみたり、
大学祭でショーを作ってみたり、
ビジネスコンテストに作品を提出してみたり、
ダンスグループをプロディースしてみたり、
今では学生団体の代表として、毎日動いている。
周りはバイトをしているので、だ。
これらの生活を踏まえて辿り着いた結論
大学生は、社会にほとんど何も、生み出していない。
ということになった。
SNSの助長を受け、
ある程度の水準以上のものに対して欲を出して、
その購入体験のために必死で身銭を稼ぐ。
欠いているのは計画性そのものである。
その日、時間割で生み出した時給をもって
休みの日に消費を行う。
ただ世間の歯車になったかのような気持が
アルバイトを続けるモチベーションになる。
動物性をかけ離れて生活してきたホモサピエンスの歴史の中で、
離すことのできない動物性に苛まれているのに、
創造性を持って解決に挑もうとしないのは、
なるほど愚かである。
このように暴言めいたアイロニックの表現をしてしまうのは、
著者の癖であるために、容赦いただきたい。
だが、決して非正規雇用を馬鹿にしてはいけない。
持つべき感覚は、そのような人たちが居なくては世の中は回らないという感覚である。
仁愛を持って接さなくては、人間として崩れてしまう。
そんなことを思う。