見出し画像

簡単そうで奥深い3C分析を学んでみた

人前でこれを説明したのに、実は分かっていなかったと反省してます。
時間の関係上「3C分析は初心者でも簡単できます!」とさらっと流した。

新商品開発にはビジネスフレームワークの活用が有効だとされている。
しかし、私は日常業務でこれを使いこなしていないド素人です。
なのでこれが実際に新商品開発に役立つかを知る由がなかった。

こんな私に、いきなり学生の前でプレゼンの機会が訪れたので、いつもお世話になっているプレゼンの先生に相談しました。
先生からは、マーケティングの基礎で、ビジネスフレームワークの代表格である「3C分析」の考え方をスライドに挿入することを勧められた。

今回は準備期間が無かったので、これを深く勉強することなく、プレゼンの本番に向けた準備を進め、先生の助言のおかげで、なんとか無難にプレゼンを終えることができました。

しかし振り返れば、重要なポイントをしっかりと伝えられなかったので、
その後のグループワークで、学生さんに的確な助言が出来なかったのは大きな反省点でした。

そして今後のために、改めて「3C分析」について勉強しようと思い立ちました。

早速色々と調べてみると、意外に奥深いことを知り、知らないままに人前で偉そうに話していた自分が恥ずかしくなりました。

次の機会には、もっと良いプレゼンが出来るよう、この機会にマーケティング戦略の基礎知識を身につけることをめざしたいと思います。

さて、まずマーケティング戦略の概念から調べることとしました。
マーケティング戦略とは、「市場(顧客)にどうアプローチするか」を相手のニーズや自社の状況をもとに検討し、策定するプランで、自社の商品やサービスについて、「誰に対して」「どのような価値を」「どのくらいの対価で」「どのように」提供するかを決定することを言います。

そしてこれらを考えるためには、まず自社をとりまく現状の分析が欠かせません。

そこで、まずマーケティング戦略を策定するプロセスで、最初に行うのが、市場の環境分析になります。

ここで活用されるのが、「3C分析」という手法です。

3C分析とは

・市場である顧客カスタマー(Customer:顧客)
・コンペティター(Competitor:競合)
・カンパニー(Company:自社)


この3つの視点の頭文字をとった分析手法です。

この目的は、3つの状況や関係について事実関係を理解することで、顧客と競合と自社との関係を理解するフレームワークなのです。

まずCustomer(市場・顧客)の分析項目は下記の通りです。

・市場の規模
・市場の成長性
・顧客ニーズ
・消費行動
・消費人口

これらの分析には、別途2つのフレームワークを併用します。

市場をとりまく環境を知るためのPEST分析(マクロ環境分析)や、
市場の競争要因を知るための5フォース分析(ミクロ環境分析)
になります。

これらを活用して、Customer(市場・顧客)の分析を行います。

PEST分析(マクロ環境分析)とは
下記の4つの外部環境の頭文字を取ったもので、マクロ(巨視的観点)分析する手法になります。

・Politics(政治):政治動向、規制緩和、税制、法改正、デモ等
・Economy(経済):消費や景気動向、為替や金利の動き、経済成長率等
・Society(社会):少子高齢化、多様化、トレンド、消費者志向の変化等
・Technology(技術):技術革新、特許、インフラ、IT化、情報時代等

これらの外的要因は、企業にとっては機会となり、別の企業にとっては脅威となりますが、自社の意向でどうすることもできません。
しかし、分析したマクロ的な要素が、自社にとってどのような影響があるのかを把握し、予測される今後の動向や時代のニーズに、自社の戦略を合わせることが重要です。

5フォース分析(ミクロ環境分析)とは
微視的分析とも呼ばれるミクロ分析で、特定の業界が自社のビジネスに与える影響を分析するもので、下記の5つの脅威となる要因を分析する手法になります。

・新規参入の脅威
・業界内の敵対関係の強さ
・代替品の脅威
・買い手の交渉力
・売り手の交渉力

競合間の力のバランスや関係性を分析することで、自社を取り巻く脅威を明らかにして、収益性を高めるための戦略立てに役立ちます。

以上のように、まず最初に詳細の環境分析が重要です。

そして、Customer(市場・顧客)の状況を十分に把握した後に競合の分析を行います。

競合分析では、売り上げや社員数、市場シェアをはじめとする競合の状況、競合の製品やサービスの強み・弱みを分析します。

Competitor(競合)分析項目は下記の通りです。

・競合のシェア
・競合の業界ポジション
・新規参入、代替品の脅威
・競合となる同業企業

そして最後に自社の分析です。ここまでの分析をもとに、戦略を立てます。

つまり、市場・顧客と競合の状況を把握した上で、自社の分析を行います。

自社分析では、経営資源、売上高、市場シェア、収益性、販路、技術力、組織力など、様々なポイントに着目します。

Company(自社)分析項目は下記の通りです。

・自社の企業理念やビジョン
・自社製品の売上
・自社の市場シェア
・収益性
・販路
・経営資源

以上の通り、3C分析は、1.顧客・市場 ⇒ 2.競合 ⇒ 3.自社

この順番で必要な調査・分析をおこなうことがポイントなのです。

マーケティング活動は、まず顧客視点で進める必要があるため、最初に分析すべき対象は市場・顧客なのです。

市場や顧客を知らないままでは、自社の戦略策定はしようがありません。
なので、まず市場規模や成長性、顧客ニーズを分析する必要があります。

ここがとても重要なのですが、実際の調査方法は結構難易度が高く、奥深いことが分かりました。さらに専門的な勉強が必要になります。

顧客・市場分析の後の競合分析の具体的な手法も奥深いです。

最後に自社分析になりますが、自社の強みと弱み、KSF(成功要因)を導き出すフレームワークには、よく使われる戦略分析(SWOT分析)が用いられます。またSWOT分析後にクロスSWOT分析を活用し、具体的なマーケティング戦略の立案へのつながります。

以上、とても奥深いため、更なる探求につなげたいと思います。

最後に3C分析についてまとめます。

3C分析の目的は顧客・市場(Customer)と競合(Competitor)と自社(Company)の事実関係を理解することです。

このような事実関係を理解することで、どのような独自の価値提案
USP(Unique Selling Proposition)が出来るのかを炙り出すことです。

マーケティング戦略とは、「誰に」「何を」「どうやって」価値を提供して、その対価として利益を得る方法です。

市場の顧客に対して「自社にあって競合にない独自の価値」を提供する。
これを考えるために3C分析を行います。

しかし実際には3C分析のみでは、なかなかここにたどり着きません。

自社の強みと弱み、機会と脅威を理解するためのSWOT分析や、そこから
戦略課題や改善点を導きだすためのクロスSWOT分析等をさらに行っていく必要があります。

以上、今回は大学でのプレゼン準備の過程で触れる事になった「3C分析」
について学んでみました。

これをきっかけに、マーケティング戦略はとても奥深いと実感したので
今後も引き続き学びを深めていきたいと思います。


私は東京コミュ塾で学んでます😊


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?