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曽野綾子・いい加減

過労が苦労になる時、
人は死ぬのだ。

だから
いい加減に生きるべきなのだろう。

「いい加減」という言葉は、
「ちょうどよい加減」ということだから、
本来は
すばらしい言葉なのである。

『狸の幸福』

過労が
苦労となる時

していることが
苦痛のみになる時

また
している事柄に
目的や目標が見出せなくなる時

人間は
生きていくことができなくなるのだろう。

どんなものにも
良いところと
そうでないところが
表裏一体としてある。

その中から
自分にとって価値あることを
見つけることができると
生きやすくなる。

自分で
どのように生きたいのかが
明確に分かるようになると
自分自身の人生を
はっきりと
歩むこと ができるようになる。

いい加減
ちょうどよい加減
その時々の
ちょうどよい加減で
生きることができるようになると

もう
すでに
十分に
幸せでいることに
気付くことができる。

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