皿回しのステージから降りる

子育てに忙しく

毎日が大変だったころ

何が何だか分からないうちに

時間があっという間に過ぎていった

多くの問題を抱えていたので

それぞれの問題に対して

必死に頑張り、頑張り、頑張ってきた

まるで皿回しをするように

一つひとつの皿を回し続けて

一定時間が過ぎると

また同じ皿を回すことを繰り返していく

漕いでいないと倒れてしまう

自転車のように

動いていないと死んでしまう

サメやマグロのように

たえず何かをしていないと

正気を保てなかった

しだいに、皿を回すコツもつかんでうまくなった

しかし今度は、回す皿も大きくなって難易度も上がる

汗をかきかき

大皿を回し続ける

時には皿を落としてしまい割れてしまった

また大きくなり過ぎて回すことができなくなった皿は

もう回すことをやめた

今は、子どもたちも成長し

将来の見通しも見えてきて

気持ちも落ち着いてきた

人生の皿回しから

やっと降りることができる

なぜあんなにも皿を回さないといけなかったのか

違う選択もあったのでは

とも考える

けれどもその時は

その時の精一杯を生きてきた

その時の自分をほめて認め、心から肯定したい

さあ

これからはゆったりと

落ち着いて穏やかに過ごしていきたい

多くの皿回しのステージからは降りる

そして次のステージに進む