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曽野綾子 人の道

子どもの時から、

小さなことには妥協し、

大きなことは命をかけても譲らないのが

人の道だと

私は思っている。

小さなことには

妥協して流されるけれども


重大で大きなことには

命を懸けても譲らないのが

人の道だという。


自分の命にかえても

妥協することなく

拒否することができるのが

人の道だとすると


私は

その人の道を選ぶことはできるだろうか。


毅然として

死を選ぶことはできるだろうか。


そんな死を選ぶことにはならない社会とすることが

必要だと思う。


精神的にも

お互いの尊厳を尊重することができる社会を作ることが

必要だと思う。


価値観の転換が起こっている。


やっと人は

思いやることが大切だと

理解するようになってきた。


命をかけなくても価値観が変化している。


それがうれしい。


『正義は胡乱』

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