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Photo by
take_kuroki
猫のこと
迷い猫なのかどうかも分からない。
ピンクだった肉球も汚れてきた。
大きさからまだ5、6か月というところ。
茶トラで
目つきがスパイのように鋭い。
野生で
しかもまだ子どもで
これまで生きるのは大変だったろう。
たぶん
賢いのだろう。
私の顔を何度も見て覚えていた。
でも私が帽子とマスクをしていて
遠目だと
私だとは気づかなかった。
いつものところで
近くにいると
よく分かっている。
猫の身体をよく見ると
体中に動き回るものがいたので
薬を買って
昨日
猫がえさを食べている時に
その背中に落とした。
すると
昨日の今日で
もうすでに
動き回るものが死んで落ちている。
凄い効き目だ。
以前犬を飼っていた時にも
薬を使ったことがあるが
その効果はよく分からなかった。
予防の意味で使っただけだったから。
また猫が私にすりすりしてくるので
ゴロンとなった時に
「ねんね」と言っていると
今度は
「ねんね」というと
ゴロンと寝転がるようになった。
賢い
素直
驚いた。
まだ子どもだからだろうか。
素質なのだろうか。
噛みつきもせず
爪を立てることもなく
ほんとうに
いいこなのだ。
・・・
いろいろ考えていると
去勢することが
いいことなのかどうかもよく分からなくなってくる。
もし
人間が猿の惑星のように野生の中で生きるとすると
去勢されることは
滅亡に向かっている。
それとこれとは別物だと
比較の対象にもならないと
今後生まれてくる子猫の運命が
辛いものとはならないようにすることが
つまり
生まれないようにすることが
いい選択となるのか。
今の
人間でも同じ問題がある。
・・・
暗くなる夜には
寝床に行くようで
猫はいなくなる。
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