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ぼくの地球を守って

『ぼくの地球を守って』は、日渡早紀さんのSF漫画作品で、1986年から1994年まで花とゆめで連載されました。

現代日本に転生した異星人としての前世の記憶を持つ7人の男女の物語です。彼らは前世でシア星系という惑星の科学者だったのですが、戦争や自然破壊によって故郷を失い、月基地で伝染病にかかって死亡しました。
現世では、前世の仲間と再会したり、前世に由来する超能力を使ったり、前世と現世の恋愛や人間関係に悩んだりします。

作品のテーマは、戦争や自然破壊という人類の愚行による破滅の恐怖や、時を越えた絆や愛です。

作中には、ロベルト・シューマンの「流浪の民」が繰り返し登場します。作者は、この曲が前世の記憶を呼び起こすキーになると考えたという。

この作品は「リアル異世界転生」前世の仲間探しブームに影響を与えたとも言われています。当時、雑誌ムーなどでも前世の仲間を求め彷徨う投稿が一世を風靡したそうです。

OVAや続編も制作されており、続編である「ボクを包む月の光」は、2003年から2015年まで連載されました。その後、さらに続編である「ぼくは地球と歌う」が2015年から連載されています。

2022年には、日渡早紀の画業40周年を記念して、『ぼくの地球を守って』のキースポットでもある東京タワーでスタンプラリーイベントを開催しました。参加者は、作品の名場面やキャラクターを再現したスタンプを集めることができました。

そんな、地球を包み込む愛と歌の溢れる『ぼくの地球を守って』を読んでみませんか?

ぼくの地球を守って 全12巻

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