生傷
生まれた国も 育った環境も
喋っている言葉も違う僕らは
語り慣れた友人のように
話し合うことが出来るのだろうか
平和は何か 戦争(たたかう)とは何か
聞かれても きっと答えられない僕らは
生きていることも当たり前に感じてしまって 鈍くなってる
「生きている」ってなぁに? 家族の存在って何なの?
誰かと傷つけあうことでしか満たされない 情けなさ
生傷だらけの焼け野原に広がってゆく
新しい世界を あなたは
どんな風にみていたんだろう
戦闘機並ぶ米軍基地に響いてゆく
新しいリズムは あなたに
どんな風に聴こえてたんだろう
高層ビルが並んだ大都会
夏草が揺れる 遥かなサバンナ 僕らが
生きている場所は違うように見えて
結局は同じかも知れない
「例え一人一人の信じているものが違っても
誰もが体の中に“心”を持っている」 そうだよね
言葉なんかじゃない 体だけの繋がりでもない
顔なんて知らない 誰かと
同じ情報(きもち)共有できるかな
病んでなどいない 正常っていうわけでもない
名前なんて知らない 誰かと
同じ情報共有されている
価値観なんて所詮概念 露のごとく
儚い舞台で 私は
どんな人を演じればいいんだろう
生傷だらけの焼け野原に広がってゆく
新しい世界を あなたは
どんな風にみていたんだろう
戦闘機並ぶ米軍基地に響いてゆく
新しいリズムは あなたに
どんな風に聴こえてたんだろう