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現在の性教育

平成31年(2019年)3月28日 教育庁
東京都教育委員会は平成29年、小中学校、平成30年高等学校学習指導要領の改訂の機会を捉え、平成26年に発行した「性教育の手引き」を改訂し、都内の全効率学校に配布した。

その目的として、
現代的な課題を踏まえながら、保護者の理解を得て必要な指導を行うとしている。

改訂の主な特徴は、
・性情報の氾濫や性感染症への対応
・生同質性障害
・学習指導要領にない内容を含む事業実施の際の保護者の了承を得る方法
・生物的側面、心理的側面、社会的側面、生命の尊重の4つの側面で分類し体系化

とあり、産婦人科医などの外部講師による授業などの実施が書かれている。
「人間尊重の精神に基づく性教育を支援」
こうやってみると、当たり前でこれまで指導要領の中にはなかったのかと、不思議でさえある。

昭和に青春真っ只中だった私と同年代の小、中学校の性教育といえば、性行為には触れず、生殖について漠然とした情報を与えられた。そして、性行為はおろか、異性との交際(1対1の)も含めて、『不純異性交遊』と一括りにされ、不良的な感覚を持つこととなった。

不純異性交遊は女子高育ちの私には“悪いこと”“汚いこと”の様な認識しかなかった。

もちろん性感染症といった側面から、禁止したいという大人の気持ちも理解できないわけではないが、それよりも正しい知識をもっと具体的に教えることこそが、リスク回避に繋がると思うのだが。。。

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エイズについて書かれたサイトのデータを見ても、正しい知識がないが故に、望まない結果が怒っているのは明らかだ。

思春期には第二次成長が始まり、体の変化も起こり、健全に成長していれば
異性に対する興味や関心が湧くのは当然のこと。日本の様にぼんやりとした性教育のなかではもはや防ぐことはできないだろう。

そもそも『性行為=生殖』だけだ性教育ではないし、“わるいもの”“恥ずかしいもの”という教育こそが問題なのだ。

謎に包まれた性行為について、知識を得ようとするのはいつの時代も同じことで、昭和以前はアナログな情報源しかなかったが、それでも行為の方法は知ることができた。
保健体育で学んだオギノ式は実践的ではないし、コンドームは教育要領の中で定められたことに従うと、性感染症のおまけに伝えられるくらいで「避妊」という項目はない。

先に書いた改訂によって、少しは変化があるのだろうか?
ようやく日本の教育の現場でも、改革が行われつつある。

子を持つ母として言わせてもらうなら、
その子の命の大切さはもちろん、他者を尊重すること。「愛」をもっと大切に扱って欲しいと願っている。



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