駆け出しマネジャーの成長論
近頃マネジメントを意識することが多くなってきた中で、諸先輩方はどのように乗り越えてきたのかを知りたく、読んでみました。
完全にマネジメントのみのマネジャーは2.7%
逆に言うと、97%はプレイングマネジャーということですね。なんとなくそうだろうなとは想像していましたがここまでだとは。
CC爆弾
本書で一番キャッチーなワードでした。
「とりあえず上司をCCに入れておこう」経験があるのではないでしょうか。部下の立場から見たら「報連相大事だし、共有しないと怒られるし入れておこう」と良かれと思って行うことも多いはずです。
しかし、上司からするとそのCCは1日100通に及ぶことも。これはもはや爆弾レベルではないかと。
マネジャーは通訳。パイプではない
経営メッセージをメッセージを伝えることはマネジャーの重要な役割です。しかし、それをただ「社長も言っているからさ…」と右から左(本書では「パイプ」と表記)しているだけでは部下はついてこない。社長の方針に納得していないことも伝えねばならず、難しいところです。
「部下は納得感を得られない目標や見えないゴールに対して強いモチベーションは維持できない」。だからこそ、自分の言葉に翻訳して伝えることでメンバーがついてくるのかもしれませんね。
中途採用者との関係
現在は「オンボーディング」というワードが知名度を上げてきたように注目を浴びている中途採用者の適応ですが、本書が出版された2013年の時点でも触れられています。
「経験者と未経験者の入社初年度の業績達成率に有意な差はない」は興味深い調査結果です。それだけ新しい組織に入る、適応するとは難しいこと。「経験者なんだからできるだろう」は思い込み。しかしこれまでの経験を全否定することなく、現職にあっていない行動だけ見直してもらうことが肝要なのでしょうね。
今回読んだものは初版ですが、増補版もあるそうなので次回はそちらを読みたいです。マネジャーの方はもちろん、マネジャーにはなりたくないな…と思う方も力になる一冊ですよ。
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