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自分は何者なのか。(かってに前編)

自分の元々のルーツは、漫画で読んだ歴史に興味を持つことからスタートした。だから大学に入るまで、高校までの武器は圧倒的に歴史だった。世界史も日本史も得意だったけど、やっぱり世界やんみたいなスケール感が好きで、日本史よりは世界史を選択した。

国語と英語と数学のいわゆる主要3教科のうち、国語はそれなりに出来ていたけど、英語と数学はそこそこ出来が悪かった。この3教科だけで模試があると、圧倒的に学校でも真ん中の成績だった。面白いぐらい学年で真ん中だったことを覚えている。

あのころは世界史が自分の中で頼みの綱だった。サッカーで例えるならロベカルのフリーキックのような、野球で例えるなら野茂や佐々木のフォークボールのような絶対的な武器だった。さすがにいま何も勉強しないでセンター試験的な試験を受けるとたぶん70点台ぐらいしか獲れないと思うけど、あのころの世界史だけは自分のなかで別格で、絶対に模試で90点以上穫れる自信が存在していた。

自分にとって勉強というのは、たぶんパズルゲームに近く、クイズ番組の問題を解くような感覚があった。特に世界史はそうだった。クイズを解くような感じ。いわゆる年号はほっとんど覚えなかった。だから暗記するというよりはお話として世界史を捉えていた。ただ単に楽しかったこともあるかも知れない。

それが趣味になり、歴史能力検定世界史2級の資格も獲った。だから明らかに自分のバックボーンを考えるなかでは間違いなく世界史が下敷きにあるのは間違いないと思う。だから結局人間の営みはいろんな周期の繰り返しだということも、なんとなく実感するというか。

それが突然、大学で歴史方面には行かず、メディア方面に行ったのは単純にテレビが好きだったからで。あと当時は堅めの本を読むことが多かったので、ジャーナリストなんかになるためには、そっち方面に行かないとみたいな思惑があった。結局のところ第一志望だったところには入れたけど、それも世界史の得点が良かったことなどが影響した結果だった。

大学ではジャーナリズムに憧れを持って入ったけれど、そこでジャーナリズムに失望した。ジャーナリズムが悪いというよりは、そこでジャーナリズムを教える人間の人間性に絶望したのかも知れない。だからどちらかというとサブカル路線に転向し、マンガやアニメを卒論のテーマに設定することになった。

大学院ではガンダムをテーマにして修士論文を書いたわけだけど、大学院では主にブランド論や記号論を学ぶ機会になり、それは今も歴史と一緒に自分の礎になっている。大学院と並行して社会人になっても通っていたシナリオ・センターではシナリオの基礎を学び、大学院でもストーリー・ストラクチャーについて学ぶ機会があったので、それも非常に大きな今の自分の基礎になっている。

だから社会人になるまでに影響があったのは、歴史と大学時代の経験、そしてシナリオ・センターで学んだことが非常に大きかった。ふつうならそこまでの貯金で社会人生活を送ることが往々にしてありそうなんだけど、ここ十数年の社会人経験のなかでも、かなり大きく学ぶ経験があって、それが今につながっている。という話はまた次の機会かな?

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