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【読書】いちばん見えないじぶん
最近読んだ本のなかに、こんな一文があった。
「適切な自己評価は他者との適切な関係性のなかでのみ育つ」
読んだときは「そりゃそうだよな」と思っただけだったが、それからしばらくこの一文が頭からはなれなかった。
「自己を適切に知るには、人との生活を通して、他者とコミュニケーションを行うなかで適切にサインを出し合い、相手の反応をみながら自己にフィードバックするという作業を数多くこなすことが必要」とも書いてあった。
この1年、いままでで一番、自分を嫌いだと思う時間が少ない。
本で読んだことをじぶんなりに咀嚼すると、きっといま、あまり自分を嫌いにならずにいられるのは、毎日そばにいる夫からかえってくる反応が、ポジティブな反応だからなのだと思った。
相手のことはこの目で見て感じられるけれど、他者と関わるときのじぶんは見えないし、いちばん分からない。
かなり頻繁に、じぶんはよくない人間だ、性格が悪い、足りないものだらけだという考えが頭を離れなくなる日がある。
そんな日がすこし減って、まぁ悪くないのでは?と思える日が増えた気がする。
ときどき、勝手に解釈したり、反応を読み間違えたりして、「自爆だ」と言われることもあるけれど、少しずつ、いまの自分のすがたを理解していけたら、少しずつ楽になる気がしている。
そしてわたしも、周りにいる大事な人たちが、自分って思いのほか良い感じなのでは?と思える反応を返していきたい。
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