懐古厨の桃鉄令和定番攻略③〜桃鉄の確率論〜
桃鉄の確率論~サイコロと止まりやすいマスの関係を知ろう~
1個のサイコロを振ってそれぞれの目が出る確率はすべて同じですが、移動系カードを使って2個以上のサイコロを同時に振る場合、出やすい目と出にくい目が出てきます。こうした基本的な確率論を頭に入れ、さらには分岐や環状構造を利用することを計算に入れたうえで適切な急行系カードを使用すれば、狙った駅に止まれる確率を飛躍的に高めることができます。
参考までに、以下がサイコロを振った時の確率です。サイコロを5個以上振った場合の確率は煩雑すぎるため省略しますが、サイコロ5個の場合(のぞみカード)の平均値は17~18、6個の場合(ロイヤルEXカード)は21、8個(リニアカード)は28となります。
サイコロと止まりやすいマス
○サイコロ1個(通常時)
○サイコロ2個(急行カード)
○サイコロ3個(特急カード)
○サイコロ4個(新幹線カード)
引き込み線へのアプローチ
佐渡や五島等、目的地が島の場合に特に多く見られるのが、引き込み線(進んだ先が行き止まりになっているルート)になっているケースです。このケースだと、目的地の6マス圏内まで近づいたら、目的地の6マス先、つまり最大出目分だけ離れたマスからアプローチするのが理想的です。目的地が行き止まりにある場合、目的地までの距離以上の目が出ると、逆方向に戻らなければならなくなり、再アプローチが手間になってしまいます。例として、目的地まで残り5マスの時に6を出してしまうと、途中に環状構造がなければ、目的地まで11マスの距離まで離れることになってしまいます。6マス先からのアプローチであればバックしなければならなくなることはないため、おすすめです。
このケースでは、襟裳の6マス手前の赤マス(以下、A地点)からのアプローチが理想と言えます。ダビング駅で貴重なカードを複製したり、カード売り場でカードを買ったりできるチャンスがあるのも◎です。ただし、赤マスが多いので冬は避けるべきですし、A地点で2を出してしまうとさらに赤マスにハマってしまう点には注意が必要です。また、A地点の1マス右のダビング駅で6を出してしまうと、苫小牧よりも遠くまで離れなければならない点にも要注意です。
環状構造を利用したアプローチ
目的地の近くに環状構造がある場合、これを利用することで止まりやすさを格段に向上させることができます。
このケースでは、次回2、4、6のいずれかの目を出せば目的地に入ることができます。つまり、目的地に入ることができる確率は50%。かなりの高確率と言えるでしょう。
前述のとおり、1個のサイコロを振ってそれぞれの目が出る確率はすべて同じ。しかし、環状構造を利用して目的のマスに止まれるパターンを増やせば、狙いのマスに止まれる確率を高くすることができるのです。
急行系カードを用いたアプローチ①
釧路や高山等のように近くに活用しやすい環状構造がなく、1回の使用で目的地に到達できる急行系カードが複数ある場合は、どれを使うべきでしょうか。
例として、釧路から10マス離れていて、手元に急行、特急、新幹線、のぞみカードをそれぞれ持っている場合を考えてみます。
結論から言うと、特急カードを使用するのが正解です。特急カードの出目の平均値は10~11であり、10が出る確率は12.5%(1/8)と比較的高確率ですし、ぴったり止まれなくても6マス圏内に止まれる確率はかなり高いです(97.7%)。急行カードの場合は平均出目が7となり、10が出る確率は8.3%(1/12)まで下がってしまいます(6マス圏内に止まれる確率91.7%)。新幹線カードは平均出目が14、のぞみカードは平均出目が17~18となり、目的地をはるかに通り過ぎてしまう可能性が高くなってしまうため不適切です。よって急行系カードを用いて一気に目的地を目指すなら、特急カードが最善手となります。
急行系カードを用いたアプローチ②
目的地まで6マス圏内であっても、急行カードを用いた方が良いケースもあります。
例として、このようなケースを考えてみます。この場合、普通にサイコロを振って3が出れば目的地に着くことができ、その確率は16.67%です。しかしこのケースでは、急行カードを使えば3の場合だけでなく、7や9、11を出した場合でも目的地に着くことができます。2個のサイコロを振って3が出る確率は5.56%、7が出る確率は16.67%、9が出る確率は11.11%、11が出る確率は5.56%です。その4つの確率を合計すると38.9%となります。つまり、1個のサイコロを振って狙いの目が出る確率は6回に1回ですが、急行カードを使って狙いの目が出る確率は10回に4回であり、普通にサイコロを振った場合の2.4倍もの確率になることが分かります。
このケースでは、普通にサイコロを振って6が出れば目的地到着です。しかし急行カードを使えば6のほかに8でも目的地に着くことができ、その確率の合計は27.78%です。
このケースでは、普通にサイコロを振って5が出れば目的地到着です。しかし急行カードを使えば7を出した場合でも目的地に着くことができ、その確率の合計は27.78%です。
これも同様に、普通にサイコロを振って3が出れば目的地到着です。急行カードを使った場合は7を出した場合でも目的地に到着で、その確率の合計は22.23%です。
このように、6マス圏内であっても、急行カードが活用できるケースはかなりあることが分かります。もちろんカードは消費する(急行周遊カードの場合は使用回数が1回減る)のでカードを消費してまで目的地に入りたいかどうかは検討の余地がありますが、目的地に近い場合でも急行系カードを使った方が目的地に入りやすいケースがあることは、念頭に置いておくべきです。少なくとも、所持している急行系カードの平均出目(急行:7、特急:10か11、新幹線:14)でちょうど目的地にたどり着ける位置にいるなら、使用を検討する価値はあります。
急行系カードを用いたアプローチ③
引き込み線になっている目的地に急行系カードを使ってアプローチする時には、できればそのカードの最大出目程度の距離が離れている場合、少なくともそのカードの平均出目以上の距離が離れている場合に使用したいところです。「引き込み線へのアプローチ」で触れたとおり、その駅への距離以上の目が出てしまった場合、逆方向に進むしかないため、かえって目的地が遠のいてしまうからです。目的地の手前に距離調整をしやすい環状構造があり、大きな目が出ても調整しやすいのでなければ、不必要にサイコロ数の多い急行系カードを使うのは避けた方が賢明です。こうしたケースもあることから、サイコロ数の多い急行系カードが必ずしも優先されるとは限りません。リニア(周遊)カードやロイヤルEXカード等を持っている場合でも、小回りの利く急行(周遊)カードは持っておいた方が、役に立つ機会は多いでしょう。
いかがでしょうか。以上に挙げたのはほんの一例ですが、これを応用すれば、目的地以外のターゲットや、複数の物件駅のいずれかを狙うといった応用も利くようになります。ただ漫然とサイコロを振るのではなく、確率が高いポジショニングをすることで、スペシャルカードが手元になくても、狙ったマスに止まりやすくできます。これは運の要素でなく、れっきとした戦略なので、プレイヤーの実力差が出てくる要素と言えます。
また、この確率論はシリーズに関係なく使えるため、これを覚えておくだけで、他のシリーズにも応用することができます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?