お腹がいっぱいマウンテン
それは昨晩のこと。
夕飯を食べ終えた母がおもむろに口を開いた。
ちなみに、昨日の夕飯は
「ベーコンとなすとじゃがピーマンのパスタ〜バゲットを添えて〜」
母と姉が作ってくれたパスタとサラダと、私が京都で買ってきたバゲット、それから届いたばかりの山椒オリーブオイルの共演だ。
ふらっと立ち寄ったパン屋さんだったけど、お店の前まで漂っていたいい香りの通り、小麦の旨さが引き立つ美味しいパンだった。嬉しい出会いをしたものだ。
それらを美味しくいただき、”ごちそうさま”から少し経った頃、母は言った。
「お腹がいっぱい満服や〜〜」
それを聞いた私、いや、正確には「お腹がいっぱいま」まで聞いた私は、てっきり「お腹がいっぱいマウンテン」
と言うのだと思った。
別にこの界隈でそういう言い回しが流行っているわけでもなんでもないが、ごく自然にそう続くと思ったのだ。
「”お腹がいっぱいマウンテン”って言うんかと思った。」
と言おうとするも水を注いでる途中だったから、こぼしてはいけないと思い、この水を注ぎ終わったら言おうと心に決める。
すると聞こえてくる
「”お腹がいっぱいマウンテン”って言うんかと思った。」
の言葉。
え?
私今口を開いてないよ・・・な・・・?
とその発信源を確認すると、そこには姉がいた。
「私も”お腹がいっぱいマウンテン”って言うんかと思った・・・!!」
と戸惑ったままの私が言う。
「こっっっっっっわ!!!!」
と二人でゾワゾワ。
(今思えばこれもハモってたかもしれない)
「”お腹がいっぱいマウンテン”ってなに〜〜」
と笑う母。
ときどき起こる、意味不明な姉とのシンクロ。
やっぱり私と姉の間はBluetoothだかAir Dropだか知らないが、何かで繋がる瞬間があるのだと無理やり二人で納得したという、本当にあった怖いはなし。
を
今日話していたら、母がまったく”お腹がいっぱいマウンテン”のことを覚えていないという、これまた本当に怖いはなしがあったとさ。
あ〜〜〜
怖いなあ
怖いなあ
えりぴ