ねむみ
眠くて眠くてたまらない。
だが、今は夕飯中。どれだけ眠かろうと食卓についたのだから、この目の前にある料理を完食しなければ。
刻一刻とその量と勢いを増してくる眠気に抗いながら、私は必死に咀嚼していた。
しばらくして、目の前で食事をしていた2人組が立ち上がる。
ああ、食べ終わったのか。
少し羨ましく思いつつ、手元に視線を戻した私は再び咀嚼を始めた。
眠気のせいか、味もよく分からない。
もう一息、もう一息だ。
だから頑張れ。
そう自分に言い聞かせながら一口また、ごくんと飲み込む。
ふとシンクに目を向けると、食器が積まれていた。
さっきの2人組が置いていったお皿たちが、洗われないままそこに放置されている。
自分の食器と彼らの食器、これらを洗わなければ寝られないと思うと、気が遠くなった。先ほど自分で自分に送ったエールが、無惨にも絶望の波にさらわれていく。
眠気と絶望のなか、自分の中にムカムカと怒りが湧き上がってくるのが分かった。
”食器くらい自分で洗っていってくれよ!!”
心の中でそう叫んだ瞬間・・・
目が覚めた。
そう。
これは、今日見た夢の話である。
寝てるのに眠い夢ってどんだけやねん・・・と自分で自分に半分呆れつつむくりと起き上がった・・・ら。
身体が重い。つ、疲れた・・・!!
(どんだけ〜〜と指を振る元気も残っていない)
起きて活動しているうちに、朝のあの疲れは何処かへ飛んでいったようだけど、今晩はもっと楽しい夢を見られるようにお願いしてから(誰に?)寝ることにしよう。
夢見の神様
よろしくお願いしますよ。
えりぴ
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