見出し画像

旅行メモ「中国深圳と香港の境界に行ってみた」

2024年3月に中国の深圳(しんせん)に行きました。1979年に経済特区に指定されたことで有名な、あの深圳です。

深圳に行って自分の目で見てきたことを数回に分けてメモしておきます。

1979年、経済特区に指定された場所はすべて沿海部
深圳は香港に隣接しています。著しい経済発展を遂げていた香港に隣接している場所だからこそ、経済特区に指定されました。


深圳にある展望台(平安国際金融中心)から、深圳と香港の境界を見ることができました。

川(深圳河)が境界になっています。川の向こう側の香港には田んぼがたくさん。差がすごい。深圳ももともと稲作地帯だったのかな。


深圳と香港をつなぐ福田口岸

深圳と香港を行き来するルートはいくつかあります。確か5個くらい。

僕の場合は、行きはマカオからだったのでフェリーで深圳に入境し、帰りは深圳から福田口岸を通って香港へと出境。

出境審査をして、制限区域の長い長い橋を徒歩で渡って川を横断し、香港側のゲートポイントで入境審査をします。


香港に入った瞬間の安心感がすごかったです。急に自由を手に入れた感覚。開放感!(Google使えるし)


次の写真は香港側の入出境のための駅から撮ったもの。

深圳方面は発展しているが…
香港方面はのどかな農村

昔は香港の方が憧れの場所で、深圳から香港へと逃れる人もたくさんいたようですが、今や立場が逆転しているかのように思えます。まあここは香港の中でも辺境にあたる場所だけど。


ちなみに深圳から出境して香港に入境する際、「cross boundary student」と書かれた専用窓口を見つけました。越境通学児童。

どうやら中国には「Shenzhen–Hong Kong cross-boundary students」という制度があるようです。中国本土に住んでいるけれど、深圳から香港へ越境通学して香港で教育を受けている生徒がたくさんいるのだそうです。

こんな仕組みがあったんですね!実際に深圳と香港に旅行して初めて知りました。

制度が生まれた経緯としては、2001年以降、香港で産まれた子どもが香港居住権の資格を取得できるようになったらしく、その結果、一人っ子政策の罰則回避のために中国人がこぞって香港に越境し、香港で出産したからとのこと。

※2012〜13年に香港の病院は中国本土の妊婦の受け入れを中止

まあ確かに、中国本土よりも香港で教育を受けさせたい気持ちはわかります。今でこそ中国はかなり発展していますが(とはいっても地域差えぐいけど)、2001年当時は香港は「憧れの地」だったでしょうから。いろんな意味で。

参考:深圳における越境通学児童の発生要因と現状

いいなと思ったら応援しよう!