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私が見てきた創価学会(今は信者ではありません)⑤我が子の創価大学受験
創価学会には幼稚園から大学まで一貫した教育施設がある。
近年では箱根駅伝や大学野球で「創価大学」の名前を聞くことも多くなった。
「池田先生が作られた大学」ということでバリ活の幹部である親たちが行かせたがる。
本人が望んで行くならば何の問題もないが、子供の意見を無視して創価大学の受験を押し付ける親も中にはいて、教育虐待ではないかと思われる事例もある。
今回は我が子が創価大学を受験した時の話をしたいと思う。
創価大学は世界一の大学?
1番上の子が創価大学に行きたいと言い出したのは小学生の時。同時中継で見る創価大学に憧れを抱いたようだ。
同時中継や幹部の話で聞く創価大学はまさに理想の大学、素晴らしい世界一の大学という話しか聞こえてこない。さらに東大や京大など名だたる大学に受かるような人たちがそこに入らずに創価大学に入学するなんて話も聞かされていた。
そして1番上の子の高校には創価大学出身の先生がいて、ますます創価大学に対する憧れは膨らんでいったようだ。(またこの人がいい先生だったのよ)
高校時代には「全国未来部夏季研修会」にも参加し、創価大学に行った。うちの子はノリノリで「同じ信心をしているからすぐに仲良くなれるだろう」と思っていたが、一緒に行った子たちとはあまり仲良くなれなかったようだ。
未来部の、特に幹部の子供たちは親に言われるまま信心している子も少なくない。
本当は夏季研修なんて行きたくもないけど、親がうるさいから仕方なく行ったという子もおそらくいるであろう。
夏季研修は代表で選ばれた子だけが行くので、もしかしたら本当に行きたかったのに選ばれなかったというパターンもあり得る。
うちの子と一緒に行った子たちはどちらかと言うと親に言われるままのパターンが多かったようだ。
オープンキャンパスにも私と一緒に行ってみた。
創価大学はとにかく広い。そして周りには何もない。これが創価大学かーとすっかりおのぼりさん状態でキョロキョロしていた。
こんなところで学べるのはすごいなーと思うほど施設は充実していた。
創価大学の学生さんもすごく輝いて見えた。
やっぱり池田先生の作った大学に行く人たちは違うなとその時は感心していた。
創価大学って学会員しかいないの?
創価大学は実は創価学会のことは勉強しないと言われている。仏教系の大学では仏教学部があるのだが、創価大学は一般的な学部だけである。宗教も生徒の自由なんだそうだ。大学内にはイスラム教の学生のために礼拝所もあるらしい。
実際に学会員以外の学生もいる。箱根駅伝で有名になった駅伝部の学生はほとんど学会員ではない。スカウトによって入学し、全員が特待生らしい。
スカウトすると親御さんには渋い顔をされるが、創価学会には入信する必要はないと監督が説明すると安心して入学を許可してくれるそうだ。
学会員はとんでもない勘違いをしていて、創価大学に行けば信心が磨かれると思っている。
確かに学生部の活動もあり、学生の大半が学会員だが大学で学ぶことと信心は関係ないのである。
創価大学受験で感じた違和感
そしていよいよ創価大学の受験。
うちの子は公募推薦で法学部を受験した。
前日に八王子入りし、駅前のホテルに泊まる。
朝、ホテルをチェックアウトする時に一組の父娘と同じエレベーターに乗った。聞けばこちらも創価大学受験だそう。いかにも幹部といった風貌のお父さんとかわいらしいお嬢さん。
娘さんは緊張しているのか浮かない顔だったけど、もしかしたら嫌々受けるのかな…なんて考えてしまった。
当日はJR八王子駅前から創価大学まで直通のバスがあるのでそれに乗って行くのだが、なんだか長蛇の列!これ全て受験生。しかもほとんどの受験生に親が付き添っていて一緒にバスに乗り込む。
これを見てはっきり言って気持ち悪かった。大学受験にこんなに親ほぼ全員が付き添うのはないだろー!
直通のバスだし男子部か学生部かわからないけど誘導してくれるし迷うことないだろ!なんで親ついてくのさ!親乗ってくおかげで後から来る受験生が時間に遅れたらどうするのさ!と思った。
私は駅前で子供と別れ、大学に向かわせた。
創価大学も地方から来る親にとっては憧れの場所かもしれない。しかし、受験の時くらい離れろよと思うのだ。
後から子に聞くと「私、どこどこの幹部です。よろしくお願いします。」なんて大学の職員?に挨拶していたり、受験会場の部屋まで入ってこようとする親もいて、制止されると「なんで入れないんですか!」とキレてみたりでうちの子でさえも呆れたそう。
そもそも受験の時に親が大学内に入れるのはちょっと変。待機用の控え室を用意していても、そこから出ないようにするべきだと思う。
なんか、やっぱり世間とはちょっとズレてるのよ。
これ聞いてすごくガッカリした。で、うちの子は不合格だった。
ここまで来るのに毎日題目をあげて、朝は4時起きで勉強を頑張っていた。(題目あげてる暇があるなら勉強しろよと思う。今なら)
「落ちたことにも意味があるのよ」なんて言われたがただ単に学力不足。まぁうちにとっては落ちて良かったのだ。結局、うちの子は創価女子短期大学に合格し、2年後の編入を目指して入学することになった。
私が思うには親のエゴだけで受験させる場合、創価大学の合格は言わばステータスでしかない。自分の子が創価大学に行くことは名誉であり自分の強盛な信心の証明でもある。
親のくだらないプライドを満足させるための道具にすぎないのだ。そこに子供の意思など関係ない。
本人が望むのであれば何の問題もないが、強制するのであればそれは由々しき問題である。
私の周りでもお子さんが創価大学に行ったという幹部が何人かいたが、入学後の詳しい話は聞いても教えてくれなかった。素晴らしい大学だよの一言だけだった。その後の活躍なども一切聞かなかったので何だか怪しいなーと思ってはいた。
話は変わるが創価2世についてめっちゃリアルな動画を見つけたのでご紹介!
ホントまんまこの通りで思わず吹き出してしまった。2世、3世の皆さん、ぜひ見てください!
大学は金がかかる!信心強盛な元夫の裏の顔
とりあえず創価女子短期大学に行くことになったが、そこで元夫の裏の顔に悩まされる。
会合では女短に行くことをものすごく喜んでいるように言っていたのだが、家では子を罵る発言を平気でしていた。金!金!とにかくうるさかった。
受験についても創価以外の大学を受けることは許されず、創価大学と創価女子短期大学しか受けられなかった。当時お金があまりなかったのもあるけどね…。
元夫が言うには「俺が大学行けなかったのになんでお前が大学行くんだ!」だってさ。器の小さいヤツだよ。
結局この人は信仰心が厚いように周りに見せかけているが、中身は全く信心がない。
その面では私と一緒かもしれない。
誰かに認めてもらいたくて信心しているのかもしれないと思った。
幼い時から勤行しないと棒で叩かれたとかご飯抜きにされたとか言っていたので、元夫の母から宗教虐待を受けてきた影響とも考えられる。
しかもこの虐待を誇らしげに体験発表で語っていて、お母さんは信心強盛なんだねーなんて言われてたから既に狂っているのよ。
創価女短入学後の我が子
こうしてなんとか女短に入学し、最初は張り切って通っていた。地方から来る子は親が寮に入れたがるが、うちは敢えてそれは避けた。明らかにストレスが溜まるからである。
学生部の活動にも積極的に参加し、1年の時は白鳥祭の実行委員にもなっていた。
だが、色々あって2年の時には大学に行けない時期があって辛い思いをしていた。
結局創価大学に編入はせず、他の大学に編入した。でも、この選択が正解だったと思う。
あれほど憧れた創価大学だったが、行ってみたら中身は全然違っていた。
教育や設備は素晴らしいかもしれない。でも、同じ信心をしてるからと言って皆と分かり合える訳ではなかった。というかうちの子には合わなかったという方が良いだろうか。
地区の部員さんで女短出身の人がいたが「女短に行って信心が素晴らしいとは全然思えなかった」と言っていた。その時はなんでだろう?と思ったが今ではそのワケがよくわかる。
うちは子に経済的な面でも苦労をかけたし、何かあってもすぐに駆けつけることはできなかった。創価大学、創価女短とは言え、会合で言われているような理想の大学ではない。人間関係でもかなり苦労したらしい。また、八王子の新年勤行会に出たら婦人部に悪口を言われたこともあったので、最初から一般の大学に行けば良かったと子は言っていた。
結論、親に言われても無理して創価大学に行く必要はない!自分の行きたいところに行こう!
そして、2026年度には女短も募集停止になるという。
少し寂しい話だがこれも時代の流れなんだと思う。
それでは、これにて創価大学受験の話は終了。
次回はついに問題の選挙について書いてみようと思う。
つづく