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「自分っていつ出来るんだろうね」

「やっぱり一番変だよ」って笑ってた顔が可愛かった。いつも私のことを変わってるねと言っていたこに久々に会った時に、言われた。

バイト先で、ちゃきちゃきお母さんキャラなパートさんの姿に目を向けながら、「あの人のキャラはいつ出来上がったんでしょうね」と話しかけられた。20代も終わるけれどまだ彷徨っている、とその人は言った。私もです~と笑って、バイト中のキャラクターは確立されてきている気がするな、と思った。

目立ったところもなく言葉も少ないと、勝手な憶測で決めつけられるか詮索されやすい気がする。高校入学前の私がそう言ったから、高校に入ってからは初期段階で相手が作った像にはまるようにした。こういう人間ですよって接するんじゃなくて、おっけーそういう感じでいくね、って。

そうやって逃げていたら、自分ってどうやって確立させるのか知らないままこの歳になった。みんなちゃんとしてるなあ、じゃないよね。たいへん。流されたり人に委ねてばかりじゃだめだね。

でも、「変な子」って私のことを表す時、大好きな人たちはみんな可愛く笑ってるから気に入ってる。

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