琥珀酒
「ウィスキーが飲みたい。」
近所に住む友人は最近、琥珀色の飲み物にハマっている。
名をウィスキーと言うらしい。
前に彼が熱を出したとき、少しばかり見舞いの品を渡した事がある。
それの礼として、いつも飲んでいるものの倍ほどする値段のウィスキーをいただいた。
門下での飲み会が終わり、自宅へ帰ってくると、小洒落た酒瓶と共に奴はいた。
「こないだのお礼、感想が聞きたい。」
私は既にしこたま飲んで、ちょうど吐瀉物が喉仏で待機している状態だったが、「“BOWMORE”の12年」
これがまた美味いのだ。
高い酒に慣れている金持ちからしたら大したものでは無いだろうが、いち大学生としてこの酒との出会いは革命だった。
読みやすい文章にする工夫が必要なのは百も承知だが、縦書きがしたい。