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好きな作家さんのこと。③
小野不由美さん。出会いは母の本棚の「魔性の子」でした。確かホラーと認識してました。
読み進めるうちに、なんかよくわからない話が出てくるぞ?となって、後から「十二国記」を読みました。「十二国記」を読んだ後で、高里の境遇に泣きましたね……
それから「グリーンホームの亡霊たち」や「呪われた十七歳」、「悪霊シリーズ」を読みました。改訂前のものです。「グリーンホームの亡霊たち」は改訂前のものがお気に入りです。
レーベル自体がなくなってしまったので手に入れにくいのが難ですね……ホワイトハート版も今では同じく、ですが。もったいない。
小野不由美さんの書く、切ないホラーがとても好きです。胸をしめつけられるような。
残念ながら「残穢」はあまり怖くないなぁと思いました。映画も見たのですが、大人版ゴーストハントという感じでしたね。
アレはアレで面白いのですが、怖さというとあまり感じませんでした。
対になっている「鬼談百景」の方が怖かったです。
あと、「営繕かるかや怪異譚」も!
とても怖くてぞわぞわしながら読みました。
怖くても、やっぱりちょっと切なくて。大好きです。
「屍鬼」も、ハードカバーで見たときにとても分厚くて慄きました。分冊で文庫になったのでとてもラクできました……「屍鬼」は続きが気になりすぎて一気に読み進めました。
「東亰異聞」は一番のお気に入りです。
ラストがとても好きで、母に借りた本でしたが、後から自分でも買いました。どうしても手元に置いておきたくて……たまに読み返して情景を想像して楽しんでいます。
先日のEテレで「怖い絵本」、「はこ」も映像化されてました。「怖い絵本」全てに言えることではあるのですが、絵本なのにとても怖くてやっぱり小野不由美さんだな、と思いました。子供は読めるのかしら……怖い話が好きなお年頃なら大丈夫なんでしょうかね?
高校生の時に読んだ「悪霊シリーズ」、あの頃はジョンが一番好きだったのに大人になってからコミックを読んだらぼーさんの魅力がわかるようになっていました。
コミックを読んだら小説も読みたくなって、もう一度読み直しました。そして、メディアファクトリー幽BOOKSから改稿されたものが出版された時は小躍りしながら買いました!
改稿版の最終巻、表紙のしかけがとても好きです。全部読んでからカバーをめくって泣いてしまいましたね……
小野不由美さんの作品も目の前に映像がばーっと浮かぶところが好きです。