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アニメ かげきしょうじょ‼︎を推したい

2021年の夏アニメ見てますか?
今クールでは「かげきしょうじょ‼︎」を推しています。

今回はかげきしょうじょ‼︎の魅力をまとめてみました。
(※原作は未読なのでアニメについて語っています。)


かげきしょうじょ‼︎とは

タイトルの”かげきしょうじょ”とは歌劇少女を意味しています。才能ある女性たちから成る紅華歌劇団と未来のスターを育成する紅華歌劇音楽学校が物語の舞台です。(※宝塚歌劇団や宝塚音楽学校のようなイメージ)

アニメでは主人公達が在籍する紅華歌劇音楽学校がメインに描かれています。身長178cmの渡辺さらさと、元アイドルの奈良田愛が紅華歌劇音楽学校を受験するところから始まりました。


かげきしょうじょ‼︎の魅力

①音楽

まず注目してほしいのは音楽です。といっても7話放送時点では、劇中で歌う場面はほとんどありません(5話に少し)。

では何のことかと言うと、かげきしょうじょのオープニング・エンディング主題歌がとっても良いんですよね。


そのオープニングがこちらです。

sajiさんの「星のオーケストラ

キラキラしたイントロから始まり、希望に満ち溢れた歌詞と爽やかなメロディが印象的です。オープニングを聞いて一気に好きになりました。

歌っているのは男性アーティストのsajiさんです。これがまた爽やかな声で歌に青春っぽさが増しています。

歌詞に注目してみると、サビ〜1番ラスト辺りはとくにメッセージ性が強く出ていました。

さあ、君の夢は始まったばかりだ!!
〜(中略)〜
いつか、光が射す舞台で輝く星になれ!!

この鼓舞するような歌詞をキャッチーに歌い上げているので自然と聞き入ってしまいました。

また歌詞に音楽用語もあってリズミカルな曲調に仕上がっています。聞いていると楽しくなって、スキップしながら聴きたいくらいです!

〜歌詞に登場する音楽用語〜(参考:音楽用語辞典
アレグロAllegro):速く
アンダンテAndante):歩くような速さで
アパッショナートappassionato):情熱的に


そしてエンディングです。

こちらは「星の旅人」という曲です。渡辺さらさ役の千本木彩花さん、奈良田愛役の花守ゆみりさんが役のまま歌っています。

イントロから鳥肌が立つくらい衝撃でした。まさに歌劇なんですよね。千本木さんの低く堂々とした声や花守さんの澄んだ声が見事にマッチしています。

あとこれはYouTubeのコメント欄で知ったんですが、作詞・作曲・編曲を手がけている斉藤恒芳さんは実際に宝塚歌劇団でも音楽を担当した方だそうです。

(かげきしょうじょ‼︎ガチじゃん…)

1999年には宝塚歌劇団宙組公演「激情」で文化庁芸術祭優秀賞を受賞し、その後もドラマや映画、舞台、アニメなどに幅広く音楽を提供しています(参考:ザ・テレビジョン)。

いやすごすぎる(笑)そりゃ衝撃受けるよ…!!

そしてこれだけではないんです。まさかの別バージョンエンディングもあります。

同じ楽曲のまま別の歌詞と違うタイトルが付けられています。こちらは「シナヤカナミライ」という曲で第四幕のエンディングで流れました。杉本紗和役の上坂すみれさん、山田彩子役の佐々木李子さんが歌っています。

エンディングが急に変わって驚きましたが、こちらの歌も衝撃的でした。まず上坂さんの低音かっこいい…!男役の低い声のまま品も感じられて素敵です。佐々木さんの伸びやかな高音もとても綺麗でした。

これもYouTubeのコメント欄で知ったんですが(コメ欄に感謝)、佐々木李子さんは小学校5年生の時にミュージカル「アニー」で主役を演じています。

元アニーが演者にいるの強すぎません…?普段は大人しい彩子が可憐な声と力強い歌声の両方を持っているのも納得です。

こういった音楽に力を入れているのも、かげきしょうじょ‼︎の本気度を感じました。ここまで凄いと別の生徒バージョンのエンディングもあるのかと期待してしまう…


②ストーリー

可愛らしい絵柄に見えてストーリーもしっかりしています。1話1話の内容が濃いのでエピソード一つを見ても満足感がありました。

それもそのはずアニメの紹介文はこう書かれています。

未来のスターを目指し、輝く舞台へ情熱をそそぐ
歌劇少女たちの<青春スポ根ストーリー>‼︎
公式サイトより

青春スポ根ストーリーだったのか!!(後から知った)

紹介文のように、かげきしょうじょ‼︎は才能ある少女たちが悩みながら成長していく様が描かれています。基本的にさらさをはじめ同期生は明るい子が多いので、日常会話やギャグシーンもあるし重くなりすぎることはありません(※ただし3幕はトラウマ回)。

笑いもありつつ感動もできて毎週ハンカチが手放せないくらいです。なかでも一番泣いたのは第五幕の「選ばれし乙女」でした。

第五幕「選ばれし乙女」(※ネタバレ含む)
第五幕は先ほどエンディングでも紹介した彩子がメインの回です。彩子は成績で最下位になってしまい、同期との差を感じてますます自信を失いました。

無理なダイエットや自ら吐いていたことが原因で歌声に力が入らなくなり、しまいには授業中に倒れてしまいます。この過程だけでなく吐くために口に手を突っ込む描写や、段々と顔色が悪くなっていく様子もリアルで痛々しいものでした。

他人と比べてしまう焦りや体型を気にする気持ちもとてもよく分かります。ただでさえ慣れない環境で苦労しているのに、どんどん身動きが取れなくなるのは見ていて本当に苦しかったです。

そんな彩子を変えてくれたのは彩子の姉と先生の言葉でした。

病院から戻った彩子はすでに心も身体もボロボロです。疲れ切った表情のまま姉と連絡を取っている時、彩子は決して寂しいとか帰りたいとは言っていないんですが「家族の料理が食べたい」とメッセージを送ります。

すると姉からこのような返信が来ました。
彩子が本当に辛かったり、しんどかったりしたら、いつでも帰ってきていいんだからね!!!

(妹の様子がおかしいことに気づけたり、理由を聞かずに思いやる言葉が咄嗟に出たり、普段から優しいお姉さんなんだろうな…😭)

彩子は思わず涙を流し、長年の夢を諦めようとします。そんな時、小野寺先生がドア越しに話しかけました。

あなたの後ろには100期生になれなかった1095人もの女の子がいるのよ
何もない子が紅華に入れっこないのよ
あなたの歌声を聞いて僕は思った。あなたは歴代屈指のエトワールになるって!

これでも台詞の一部ですが名言のオンパレードです。
もう泣かない方が無理じゃないですか??(何ならnoteを書くためにもう一度見て、いま泣きながら文章を書いています😭)

この言葉があったおかげで彩子は復帰し、授業にも戻れるようになりました。自信を取り戻した彩子は天使のような歌声を披露し、第五話は幕を閉じます。

ボロボロだった彩子には、きっと両方の言葉が必要だったんだと思います。自分をギリギリまで追い込んでいる時に、”いつでも帰れる場所がある”と気づけたのは大きな力になったはずです。

そして影ながら才能を認めてくれた先生も彩子に自信を与えてくれました。先生が言うように、そもそも紅華に入れるだけで凡人ではありません。歴代屈指のエトワールになれるという言葉も決してお世辞ではなく、心からの賞賛でした。

そういった思いが届いたからこそ彩子は再び前を向くことができました。

これがきれいに1話でまとめられてることにも驚きます。本当に内容が濃い!第五幕だけではなくキモオタさん(役名)の第四幕も良かったので毎週感動的なシーンがありました。


③豪華キャスト

女性声優さん特有の可愛らしい声も好きですが、イケボも好きなんですよね。紅華に男役志望もいることから、女性が多いアニメにしては落ち着いた声が多いように感じます。

紅華生の声はキリッとしていてカッコいいです。まだ演技や歌のシーンは少ないですが、男役志望の薫(CV.大地葉さん)や紗和(CV.上坂すみれさん)は特に楽しみにしています。

もう一人注目しているのが七海ひろきさん演じる里美星(さとみ・せい)です。

まずビジュアルが良い…!

アニメ本編でも何度か登場しています。地声ですら美しいので舞台に立ったらどうなるのでしょうか。ただ公式の人物紹介には「暗いヤンデレ演技で女性たちを魅了する」と書いてあります。(どういうこと???)


里美星は紅華歌劇団・冬組の男役スターですが、なんと演じている七海さん自身も実際に宝塚歌劇団・星組の男役スターでした。2019年に退団し、現在は俳優・声優・アーティストとして活躍されています。

(☆公式サイトにボイスサンプルがあります。ダーク(men)のサンプルがエグいほどかっこいいので良かったら聞いてみてください。)

しかもベルサイユのばらではオスカルを演じられていたんですね!本物のスターをキャストに入れてくる辺り、アニメにかなり力を入れているようです。


また男性キャストには諏訪部順一さん、子安武人さん、野島健児さんといったベテラン声優も出演されています。

それぞれ違った魅力があるキャラクターを演じられていますが、まだ謎に包まれている部分も多いです。第7幕で諏訪部さん演じる安道守が、かつては人気ミュージカル俳優だったと明かされました。

その安道守の過去編はスピンオフドラマ「ファントム」で聴けるようです。

☆かげきしょうじょ‼︎Blu-ray第2巻の特典CDに収録
☆音楽学校時代の里美星と講師・安道守の物語
【STORY】(公式サイトより引用)
本科生の冬、娘役志望の矢部靖子は、数ヶ月後に迫った紅華歌劇団入団に向けて準備を進めていた。かつて有名劇団で「ファントム」役として人気を博した講師の安道に淡い思いを抱きながら、残りわずかな音楽学校生活を過ごす靖子。そんなある日、安道は靖子の変化に気付いてしまう。

またスピンオフドラマの劇中歌「愛を乞う歌」の里美星ver.と安道守ver.は「かげきしょうじょ‼︎音楽集」で聴くことができます。

この音楽集はキャラクターソングのほか、劇伴も含めると70曲以上収録されています。まだタイトル未定の曲もあるので、これからアニメで登場するのでしょうか。

▽かげきしょうじょ‼︎音楽集について

※なんか宣伝っぽくなりましたが回し者ではありません

🌟まとめ

かげきしょうじょ!!は個性豊かなキャラクターたちを豪華キャストで演じられ、音楽やストーリーにも一切妥協がありません。魅力がたくさんつまった青春スポ根アニメをぜひ見てみてください〜!



【おまけ】
アニメを見て宝塚に興味を持ったのでいつか見に行きたいです。(単純…)

初心者が公演を見るなら何が良いのでしょうか??

個人的には「シャーロック・ホームズ」と「今夜ロマンス劇場で」が気になりました。あと「はいからさんが通る」は原作もアニメも好きなんですが、過去にやっていたんですね!思っていたより様々な作品が上演されていて驚きました。


追記 : サムネを変更しました(2021.11.7)。

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