クルーズ船クルーになるために(1): 合格後、すぐに乗れるわけではない?!
クルーズ船クルーになる為の面接を終え、見事合格!
…した後も、すぐに仕事ができるわけではなく、沢山の下準備が必要です。
また、この下準備が全て完了しなければ、クルーデビューが出来ないのです!
ということで今回は、外資系クルーズ船会社面接合格後、私が実際に乗船するまでに経験したプロセスを3回に分けてご紹介します。
*クルーズ船会社によりプロセスは異なります、参考までにどうぞ!
Form入力・英語テスト
本社のイタリア人人事と面接が終わり合格すると、まず近隣国 中国のエージェントにまわされました。(日本に直接のエージェントが無いようです)
1.職歴・個人情報等入力するフォームがメールで送られてきて、それを埋めていきます。
2.その後、会社の従業員サイトから英語のテストを受けるように指示があります。
English Test (所要時間約40~60分)
*結局90分くらいかかりました
形式は2種類
•True / False
•4択クイズ
全てリスニング 働いてる時のシチュエーションなどエピソードを聴いて答えるタイプです。
•制限時間無し
•聞き直しOK
•時々引っ掛け問題がある
•回答後すぐに 正解/不正解の答えが出る
•最後に合格/不合格は出ず、レベル提示のみある
結局私は5-6問間違えましたが、受かりました!
給料提示
英語テストの証明書をエージェントに送ると、次に給料の提示がありました。
<給料に関して>
会社によって給与が違うのはもちろん、部署やレベル、国籍によっても違ってきます。
私の会社では、日本人はユーロ支払い です。
また、私の部署は賃金+コミッション制
チームで頑張れば、目標達成額によりボーナスが出ます。
ちなみに、他の国から来ている同じポジションの同僚でも、給料が違いました。
トルコ人、ブラジル人、ペルー人などは、アメリカドル支払いで金額もユーロの価格より低い。
一方ヨーロッパ出身者は日本人と同じでユーロ、金額も同じでした。
同じ仕事量なのにこの様な差があるのです。
メディカルチェック
提示された給料を承認した後、メディカルチェックに移ります。
こちらがなかなか厄介で、検査項目が沢山・おまけに私の会社の場合は全て自腹!
英語でのメディカル証明書が必須で、検査全項目ができる病院であればどこでもOKとの事でしたが、なかなかできる病院が見つからず苦労しました。とにかくネットで病院を調べ上げ、電話とメール!!!
特に私が受診した2022年は、コロナが原因で肺の検査を停止している病院が多く、地元の田舎だけでなく都内の病院でも見つけるのが大変でした。
幸い地元の病院が特別に検査してくださるとのことでお願いしました。
検査費は病院によりますが私の受けた所は約30,000円検査費プラス英語証明書代で約50,000円。検査は約2時間半ほどでした。
メディカルの費用は、どこの病院でも大体50,000円前後くらいだったかと思います。
このメディカルチェックに通るためには、ワクチン接種も必須*
-Varicella (水痘) ×1
-MMR (麻疹•風疹•おたふく風邪) ×2
-Yellow Fever (黄熱病)×1
-Covid (コロナ)×3
*やはりこちらも会社により異なる
Yellow Feverワクチンを打てる検疫所が限られており予約必須でしたので、時間があるうちに接種しておくことをお勧めします。また、こちらのワクチン、他ワクチンを打つためには一定の日付を空けなければいけない制限がありました。
私の場合、MMRワクチンのおたふくかぜワクチンが1回分未接種だったので、Yellow Feverワクチン接種30日後くらいにフィリピンで接種しました。
水痘ワクチンに関して、私は幼い頃水疱瘡に罹ったことがあったので受けておりません。いつ罹ったかの証明が必要とのことでしたので、健康診断をしてくれた病院でお医者さんに証明書を作って頂きました。
私がお願いした病院は、検査後9日で全て準備して頂きましたが、平均的なメディカルの結果・証明書発行には大体2週間ほどかかるようです。
全て問題ない場合のみ、乗船が認められます。
この後日本でアメリカビザ取得、フィリピンでSTCWトレーニングと続きますので、詳細はまた他の記事にを書かせていただきます!