お酒と家族
わたしの両親の共通点は日本酒好きだということ。
休日に2人で他県の酒屋さんに行ってみたり、晩酌しながら、あーでもないこーでもないとその日一日の話をお互いに聞きあっている。
これを見て育ってきたわたしはハタチになったとき、日本酒っていいなあなんて思った。
実家の冷蔵庫はいろんな日本酒の瓶でいっぱいだ。両親らしい。
晩酌を楽しんでいる両親の姿を眺めるのが好きだ。ほら、お前も飲め〜なんて言われるからちょっとだけ流し込んだら甘くて優しくておいしい。
うまいだろ?と自慢気な父と、不味いわけないよ〜と笑う母。おいしいよ、と答えたわたし。それを眺める19歳の弟。
これがわたしの家族であり、わたしの居場所だ。
ねえ、お母さん、わたしなんにもなくなってすっからかんになったよ〜
って泣き笑いしながら電話したら、
うちがあるでしょ〜?あと若さもあるし、かわいいし!それだけでいいのよ〜
って言って笑っていた。
うちの母はこういう人だ。そこ?というところをふんわりと指摘してくれる。
弟もハタチになったら日本酒飲むのかな。
そしたら家族4人、日本酒好き一家だ。
それもいいなあ。
って考えたはなしです。
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