読書記録_ティファニーで朝食を
ティファニーで朝食を
トルーマン・カポーティ著
村上春樹訳
新潮文庫
自由でありたい、といつも思う。なにかに縛られたくないし、なにも押し付けられたくない。なににも消費されたくない。そういう煩わしさから解放されたとして、わたしの芯となるものはあるのだろうか。自由でありながら、社会で真っ当にやっていくことは、自由を得ることよりも、むずかしいのかもしれない。『ティファニーで朝食を』を読んでいて、そんなことが思い浮かんだ。
『ティファニーで朝食を』は、自由奔放の代名詞のような女