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読書のきろく#01

読んだ本は読みっぱなしのことが多いのだけれども、記憶に残すために文章にすることに挑戦してみる。

記念すべき1冊目は瀬尾まいこさんの「夜明けのすべて」。
ドラマの主演が萌音ちゃんということと、「そしてバトンは渡された」を以前読んで瀬尾まいこさんが気になっていたということ、あとは表紙の絵がかわいかったからという理由でこの本を手に取りました。

吸い込まれるようなストーリーで、2日で読破してしまいました。ドラマを見ているようにすんなりと受動的に文章が入ってきて、情景が浮かぶ感じ。
PMSに悩む女の子とパニック障害を抱える男の子が、互いに相手のために寄り添っていく物語。相手のことを考えることで自分の何かに気付く。相手のためなら自分を変えられる。ずっと動かなかったものが、ひょんなきっかけで動く、変わり出す。

友情でも恋愛でもない不思議な2人の関係に、気づいたらどんどん吸い込まれていました。

病気や悩みなど何かを抱えていても、その中でできることはある。楽しむことができる。でもそれは自分の殻に閉じこもっていたら見つからなくて、人との交わりで気付くことができる。自分のことで精一杯であっても、相手のことに興味を持てば、相手のために何かをしようと思え、相手の痛みを知ろうとすることで自分の痛みを忘れられ、それで気付いたら自分が変われる。
なんだろう…もっといい表現があるのかもしれないけど、そんなことを教えてくれた一冊。

とにかくこの主人公2人が、相手のことを思って行動して忘れていた自分の側面を取り戻すこと、そこに人間関係の奥深さを知り、何かを抱えながらも「孤独」を感じながらも、人と人は助け合いながら生きていけること。そんなことを感じさせられました。

クスっと笑えるエピソードが沢山、でも重要なメッセージが込められたこの本、瀬尾まいこさんの作品がさらに気になってきました。


それでは、第1弾はこのへんで…
おわり

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