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UIデザイナーが作り出したカレンダーライフハック

こんにちは!
TechCommit運営メンバーのmochiです。

個人アプリ開発者インタビューということで、
カレンダー効率化のGoogle Chrome拡張機能Quick Schedule Pickerを開発されたコンチさんにお話を伺いました。

UIデザイナーとして現在働かれ、数々のアプリやサービスを開発し、以前にもアプリ開発のインタビューをさせていただいたコンチさん

・生産性の向上させるツールやその開発に興味がある方
・プログラミングを学ぶことによって職業の選択を広げたい方
・世間に認知してもらえるようなサービスを作りたい方

などに当てはまる方は特に参考にして学習や開発にお役立てください


Adobe Flashでのモバイルゲーム制作からUIデザイナーに

ーコンチさん本日はよろしくお願いします!

はい。
よろしくお願いします!

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ー現在UIデザイナーとして働いていると伺いました。

はい。
ここ最近5年くらいはUIデザイナーとして働いています!

以前はWebデザイナーとしての職域が強かったのですがフロントエンドの変化もあって最近はUI周りのデザインを行っています。

ーそうなのですね!いまいち、WebデザイナーとUIデザイナーの違いがわからないです。

IT業界においてデザイナーを大きくざっくり分けるとすると2つあると思っています。

1つ目は、コーポレートサイトを作るようなWebデザイナーと言われる方々。広告とかに強く、マーケティングよりなデザイナーです。

2つ目は、UIデザイナーで、専門の職域は主にシステムデザインです。

(コーポレートサイトとは、企業が自社の情報を開示する目的で設置したWebサイトのことです。企業がサービスを提供するために設けたWebサイトと区別して用いられる呼び名といえます。参考:IT用語辞典バイナリ

(システムデザインとは、個々の業務を分析し、その業務に最も適したコンピューターシステムを設計することです。参考:デジタル大辞泉

ーなるほど。Webサイトのように表面上ではないということですか?

いや、表面上ではあります。

私たちが行うのはIA(information architecture)を注力する場所で、
いわゆる情報設計です。
普通のWebサイトでも使いますが、
IAの意味が強いのがシステムデザインとなっています。

(「情報アーキテクチャ(IA)」人間は年々、以前よりも多くの情報を生み出し、消費するようになっています。この情報の供給過剰によって、人々が探しているものを見つけたり、見つけたとしてもその意味を理解するのが、非常に難しくなっています。情報アーキテクチャは、この問題の軽減を手助けするための実践分野です。参考:情報アーキテクチャ 第4版ーー見つけやすく理解しやすい情報設計

システムデザインの画面や機能に名前、構成などたくさんあったり、
その画面で何が出来るかやボタンを押したときに何をしてはいけないのか。色々考えることがあり、ユーザーが今何をしたいのかなどの導線をしっかり設計するのが職域の1つです

作ることや行っていることはWebデザイナーと似ているのですが、
考える部分やアウトプットで出てくるものが少し違います

ニュアンス的なものになりますが、同じ飲食の業界でも、バーベキューかファミレスのように期待されてるものが違います。


アプリ開発のきっかけは元ネタの改善

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ーアプリ開発を始めようと思ったきっかけは何ですか?

UIデザイナーとして仕事をするうちに、
定期的にアウトプットしたいと思い個人アプリ開発を行うようになりました。

そのうちの一つが今回の『Quick Schedule Picker』です。

そもそも自分が開発したものではないのですが、
『Quick Schedule Picker』には元ネタがあります。
そのサービスを使ってみてで改善したいところがあったがこのアプリ開発を作るきっかけになりました。

日付を選択してコピーができるところまでは一緒なのですが、
元ネタはWebサイトなので自分のカレンダーを見ながら操作することが出来ません。

ユーザーとしては「自分の予定をカレンダーで確認しながら候補を出したいのでは?」と思いChome拡張で開発しました。

ー素敵ですね!Chrome拡張の開発は、難しそうなイメージです。

意外と簡単にできます!
Chrome拡張は基本的にJavaScriptで動いており、JavaScriptに慣れている人であれば作るのは難しくないです。

Ant DesignというUIフレームワークを使用しているのですが、そのカレンダーUIを利用して、あとは入力を制御するだけなのでシンプルに実装できました。

(コンポーネントとは、構成要素をなす各部分。また、独立した各部分の組み合わせで一つに構成できるようにしたものです。参考:デジタル大辞泉

すごいものを作るというよりかは、カレンダーを動かすだけです。
ありあわせの組み合わせで作れたのが良かったと思います。

つまずいた点としては、
まず、ローカルファイルとして開発中のものをChromeに読み込ませて、直接使ってデバッグするということがあります

ここの部分の認識がなかったので、調べながら「あぁ、こういうのあるんだ」という驚きがありました。

ーなるほどですね。解決策の調べ方って何かありますか?

そうですね、今回はGitHubでテンプレートになるリポジトリが無いか探して解決しました。

Googleで単語などで検索すると、QiitaZennが出てきて、情報のソースがどことか検索しにくかったりするので、GitHubのタグなどで検索します。

GitHubにはスターというお気に入り機能があったり、フォークという何人がコピーしたのかわかる機能があったりと客観的な評価になるものが用意されているので(信頼できるものの指標にも出来て)、パット見で良いものなのかが判断しやすいです。

人気を博した『俺の嫁が可愛い』のようにバズらせたかった

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ー以前『俺の嫁が可愛い』というサイトを作られたと伺いました。

はい。
5年ほど前に『俺の嫁が可愛い』というサイトを作りました。

これは『だんなDEATHNOTE』という、夫への不満などを書き連ねる掲示板があるのですが、
「まじ結婚夢無くすなぁ」と思い、もっと世の中を幸せにしたいと思い『俺の嫁が可愛い』を作成しました

このサイトはバズって、
公開初日に10万PV、公開7日で120万PV、公開1ヶ月で300万PVとかなり反響がありました。

このバズったサイトの制作時間は3時間です笑
今でこそノーコードが流行っていますが、WordPressで作成したのでほとんどノーコードで作りました。

当時面白かったのが、女性の方たちが
「ここ女性も書いて良いんですか?」
「この女性版ないんですか?」

などのクレームがズラーっと来ました。

ー嬉しいクレームですね!

そうですね、嬉しかったですよ笑

結局2日後にうちの旦那が素敵』というサイトを作りました
こちらもたくさんのユーザーに利用していただき嬉しい限りです。

ーなるほどですね!『Quick Schedule Picker』もバズらせたいという気持ちはあったのですか?

そうですね。
元ネタと同じか、それ以上にバズらせたかったです笑

ただ、そんなにバズらずで終わったのですが、
勤めている会社で共有したところ、一部の部署で好評だったので良かったと思います。

作り終わった反省点としては、課金要素が思いつかなかった事とGoogleカレンダーとの連携まで実装しきれなかったことですね。

自分のGoogleカレンダーと連携させて、この日はダメですというのがあって、そこの予定を押せなくなれば、ユーザーはわざわざカレンダーを見なくていいようになります。

個人的にですが、今回のアプリはまだまだ可能性があり改善ができると思います。
このような良さをみんなが気づいてくれて、もっとバズったら良いのにと思ったのですが、そうでもなかったです笑

ーなるほどですね!アプリ開発の背景から人のためというのが見えてきます。

私が今まで作ったサービスの中で、自分のためではなく『世の中が良くなってくれたらな』という想いから生まれたものがいくつかあります。

『俺の嫁が可愛い』もそうですし、
以前インタビューしていただいたパパダッシュ!!も世の中が良くなってくれたらという思いで作成した助け合いのアプリです。

『パパダッシュ!!』は奥さんや同棲している彼女さんが一方的に全部やるのではなく、ここは助けて欲しいとパートナーにお願いするサービスです。

繰り返しになりますが、私にはパートナーがいません。
じゃ誰のため?というと、
「人のため社会のためやないか!」と作成しました笑

社会のためというと話が大きいですが、
自分以外の課題でもアイデア次第で解決できると思っているので、アプリやサービスを自分で作って課題解決にチャレンジしています。


UIデザイナーとしての選択肢

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ーUIデザイナーになるための秘訣は何かありますか?

UIデザイナー(UXエンジニア)を目指してくださる方に向けてアドバイスをするとしたら、
「とにかく作れ!」
です。

とにかく作って、アウトプットしてみて改善していくのが良いのかなと思います。
何回も失敗しないと得られない経験もあるので、不安になるぐらいなら一回出してみて、また新しいアプリを作ってみるのが大事だと思います。

出さないのが一番もったいないと思います

重要なのは、そこで他人と比べるのではなく、過去の自分と比べることだと思います。
昨日考えたアイデアより今日考えたアイデアの方が良いか日々の成長につながるはずです

こんなところですかね。
またこれからもアプリ作っていくつもりなので、その時はよろしくお願いします!


まとめ

コンチさんのお話を聴いて特に印象深かった点は、社会のために自分ができる部分で貢献していくという点です。

私自身、最初は社会のためという大きな目標だけでなく、まずは身近なところから少しづつ世の中に良い影響を与えていきたいなと思いました!

コンチさんありがとうございました!

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