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夏のタイミングはそれぞれ


今年の夏はいつもより、いや長期滞在がすぎた

9月はまだわかる。問題は10月辺りから


今週は今週はと考えてるのに全然長袖なんてだすタイミングはなく、11月に差しかかろうとしていた。



○:さすがにその格好は寒くないですか、、?

美:夏をエンジョイだよ○○くん!!



10月も下旬に差しかかったある日
美玲先輩からのお誘い


『○○くん、海いこ!うみ!!』



こんな季節にかと内心では思いながら
季節に反した腕まくり。
たしかにこの暑さは正直、海にでも行きたくなる

室内ならまだしも太陽からの直接攻撃を受けると暑さを感じる
今年は、体温調整というか体調管理がとても難しい季節だと思った。




○:とはいえ、さすがに人いないと思ってたのに

美:まだまだ海にも人がいっぱいだー!!

○:いっぱいってほどでm....

美:細かいことはきにしなーい!

○:ふふっ そうですね



美玲さんは自分の直属の上司だ
新入社員の頃からお世話になっている
3年目となった今でも凄くお世話になっているし、お世話していることもある

いや、これが意外とお世話することあるんですよ
おっちょこちょいというかなんというか

しっかりしてるようでしてないような
でも仕事はできるから上からも下からも信頼は厚いのは事実ですけど

どっちかというと仕事よりも私生活が、、、



美:ねー!ちょっと○○くん!!

○:あ、はい

美:みーぱんの話聞いてないでしょ

○:あはは、、すみません
ちょっと考え事してて

美:もしかして、、

みーぱん以外の女の子の事考えたでしょ!!


○:いや、そんなのことはないですけど笑

美:その顔、、あやしいなぁ

○:まず俺にそんな人いませんって

美:ふーん

○:ど、どうしたんですか

美:いや、別に?笑

○:なんかにやにやしてる
そっちこそ怪しいですね
めちゃくちゃ失礼なこと考えてそうで


美:いつも職場で1人の○○くんもかわいいなって思って

○:めちゃくちゃバカにしてるじゃないですか!

美:てへへっ、、笑 に、にげろー!

○:あ、ちょ、、
先輩だからって容赦せず海に投げ入れますからね!!





久しぶりにこんなにはしゃいだなと浸りながら
そろそろ帰ろうかと思う時間


美:すっかり、陽も暮れてきたね

○:まぁ月は10月ですからね

美:○○くんはさ

○:はい

美:今日、、楽しかった?


結構真剣というか心配というか
美玲さんの顔は俺の方を向いていて


○:とっても楽しかったですよ
先輩のおかげです

美:そっか、良かった

○:もしかしてなんですけど

美:??

○:先輩からすると、俺が疲れているというか落ち込んでるように見えてたりしてますか?


美: …………。うん

○:やっぱりそうでしたか

美:最近、忙しかったりして
○○くんすごく疲れてそうな感じだったから、、

○:美玲さん、、



こういう所が本当に、、素敵すぎる先輩だと思う。


○:本当にあなたって人は

美:ご、ごめんね、、迷惑とかだったら

○:そんなことある訳ないじゃないですか
その優しさにどれだけ救われてきたか

美:○○くん、、



砂浜で隣を座る先輩の横顔はあまりに綺麗で…



美:ほんとはね、、私そんなに優しい人じゃないんだ

○:そんなことは

美:ううん、、○○くんのことばっか見ちゃうし
大変だったら助けたくなるし、笑っているのを見ると私も嬉しくて……

だから○○くんだけに優しくしちゃって、、


○:先輩、、、

美:ごめん、こんな先輩ダメだよね

○: ……。先輩は俺にとって太陽みたいな存在なんです

美:え?

○:いつも俺のことを気にかけてくれて、一緒にいてくれて安心させてくれたり、手伝ってくれたり、俺にとってなくてはならない存在なんです


美:そんなこと想ってくれて、、

○:だから、いつか言おうと思っていた事があって
それが今かななんて思ったりしてます



隣を見るといつもの優しい笑顔で俺の言葉を聞いてくれている


○:先輩。いや、美玲さん
俺は太陽のような温かく照らしてくれる優しい笑顔が大好きです



       よかったら俺と付き合ってください。




美: ○○くん、私は…











すっかり夜になってしまった帰り道
1人で帰るのは慣れてるしあまり寂しいとか思ったりはしないタイプだと思っている

でも、戻れないだろうな



「ひひっ、手繋いじゃったっ♡」


1人よりも2人の方が幸せだなってことを
知ってしまったから。

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