アオハルさんのタイミング
[じゃあ今日はこれで終わりだ、気をつけて帰れよ〜]
今日も一日が終わる
正確にはまだ17時と言ったところだけど
○:少し残ってやってくかぁ
高校3年の夏休み前
俺は部活を早めに引退していた。
○:(あそこで勝てたら県大会だったんだよな〜)
なんて考える
悔しくない訳じゃない、ただ事実を受けるということを少し躊躇う自分がいる
あんなに必死に頑張ってきたのに。なんて熱く語れるほどじゃないけど自分なりに頑張った
打ち込むものを見失うと何かをやらないといけない焦燥感に駆られる。
ただもくもくと自分の好きな教科を勉強する放課後
これだけでも俺の心は落ち着いた
「また今日もやってんだ笑」
声につられて顔を上げると未来虹が立っていた
○:別にいいだろ〜
こっちはやること無くてヒマなんだ
未:いいんじゃない?これから受験だし
○:みくには良いのか?部活に行かなくて
未:まぁ私もあとちょっとで負けちゃって…
引退しちゃった笑
○:じゃあどっちも賭けに勝てなかったってことか笑
県大会にいけたら相手にひとつだけ言うこと聞かせることができるというベタなやつ
未:勝てればな〜○○になんでも言えたのに
○:お前の言うことは怖すぎるんよ笑
あと机にのr…
未:でも○○も地区2位なんてすごいじゃん
○:まぁ俺らは団体スポーツだしさ笑
あとさ机に……
未:うちもなぁ3位に入れたら県大会だったのに4位だったのにちょー悔しい!!
○:そっちも大健闘じゃん笑
お互い頑張ったななんだかんだで
○:あと、、机に乗るのやめい笑
それにジリジリと面積増やすな笑
未:てへっ♡ バレてた笑
俺たちはあの後教室を出て帰路についていた
○:もうそろ夏休みよな
未:そうだよね あと急激にカップル増える時期
○:一緒に夏祭り行きたいリア充が増加傾向か笑
未:あーでも気になる人と夏祭り行くのもどきどきしていいんじゃない?
○:たしかにっ 俺も部活熱中しすぎてあっという間に3年になっちまったから最後くらいそういうのやりたいわ
未:ね笑 やりすぎた笑
お互い部活に熱中しすぎてドラマのようなアオハルってやつを経験したことなど微塵もない
未:ねー○○?
○:ん?
未:1つお願いがあるんだ
○:おう。俺でよければ
未:もし良かったらさ……私と、、
『付き合ってくれませんか//』
○:ほ、ほうほうほう。。。えっ?!
未: ……// ダメ、、かな?///
○:い、いやぁそのぉ// よ、よろしぬ、、、
未:よろしぬ…って……ぷふっ笑
○:わ、笑うな!!//
びっくりして噛んだだけだろ!!笑
未:ふふっははっ笑 やっぱり○○面白いな〜
○:もうおちょくりやがって…冗談もほどほどにしとけよな〜
未:え?何言ってるの?私たちもう付き合ってるよ笑
○:あ、え??だってさっきバカにして笑ってたじゃん
未:いやいやウソでも付き合ってくださいなんて言わないでしょ笑
未:だからよろしくね?彼氏く・ん♡
○:おーーいもう分かんねぇよぉぉおお!!
神様、俺のアオハルってもしかしてこれからっすか??