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大好きとおやすみの誕生日




この:すごーーい!温かいなぁ


○:温泉なんて久しぶりだ


この:正確には温泉プールやけどな笑


○:まぁそうなんだけどさ笑






遡ること数週間前

貸切温泉プールという雑誌の特集を見つけた
最初はこんなのがあるのかとソファに座りながら読んでいた


「え、めっちゃおもろそう!」


と、どっかの可愛い彼女さんがひとこと


じゃあせっかくだし行ってみる?と聞くと


「えーいいの?いこいこー!」



と二つ返事で決まってしまった。
GWがそろそろ始まろうと、なんなら片足突っ込んでるこの時期
本格的にゴールデンウィークが始まってしまうと俺が休めないと気を使って早めに行こうと言ってくれた。


そういう気遣いは毎回心をキュンとさせられる



そして、何より明日は好花の誕生日でもある
旅行がてらこの、温泉プールに来てみたが




この:温かくて泳げるって最高やん!


すごく喜んでくれてとても幸せだ


○:喜んでくれてよかったよ

この:○○は?

○:え?

この:○○は楽しくないん?

○:もちろん楽しいに決まってるじゃん

この:ほんまかー?笑

○:なんでだよ笑 こんな可愛くて大好きな人と来れたら楽しくないわけ、、というか幸せだなって



「へ〜」という彼女、そんな彼女からすかさず水かけ攻撃
あの感じからして照れてるというか嬉しいんだろ、ちらっと見えた顔が笑っていたような気がする


○:おーい、やめろよ笑

この:ここ温泉だけど、プールでもあるんやろ?

○:そりゃそうだね

この:じゃあプールと同じことしても怒られんも〜ん!


○:うへっ


あの華奢な体からそんな水かけどうやって出来るのかというレベルでくる
ポケモンで言ったらなみのり使えるレベルだ



○:そしたら俺も負けねぇからなー!

この:うわぁっっ!!笑


俺も負けじとやり返す
なんなら追いかけて至近距離からやってやるんだ


この:ちょちょ、近いやん!

○:知らない知らない、お返しさせていただくぜ!

この:うわっ、ちょっ、、ってあはははは笑
くすぐったいってぇ!


ついでにこちょこちょもプラスしといた


この:ねぇー!こしょばいから!//

○:かわいいからもっとやりたくなっちゃうから笑

この:や、やめてやぁ//


と、3秒後


○・この「あ。」


理解するのに時間をかけた
歳はそんなにとってないはずお互いに

それでも理解するのに数秒をかけた


○:あ、えっとぉ、、、

この: …………。

○:ご、ごめん。そんなつもりじゃなくて


少し俯いてなにも発さない彼女
でも、露になっているはずなのに何も隠そうともしないのも恥ずかしがったりもせず
何もリアクションがないからこそどうしようと思った

と、同時に貸切で良かったと1000000%感じた


○:こ、このかさーん

この: …………ゃん

○:ん、ん?



彼女の言葉を聞き取ろうと近づく


○:へっ……んっ!


今日は情報を処理する脳が追いつかない日なのかもしれない。



この:んふぅ……


○:はぁはぁ、、、


酸素を取り込もうと自然と呼吸を加速させる


○:んんっ!!


それをさせないようにと好花が口をふさいでくる。
いや、好花も呼吸をするために肩で息をしている
それでも、いや、、それだからこその口づけ


それはもう子供ではないが、大人でもない
本能的でも理性を感じる
でもその理性は抑制するためではなく、もっとこの状況を楽しもうとするために使っている


○:んはぁっ

この:んふぅはうっ///


今までではありえないと言えるくらいの口づけで、食べて、食べられを繰り返す

苦しくて離したいはずなのに、お互いがお互いを求めるように愛を大好きを表現するかのように貪っていく


○:んはぁっ、、、

この:はぁはぁ……//


離した口からはお互いの唾液を吸いつくしたはずなのに、唾液が繋がり逆さのアーチを魅せている。


意識と呼吸を一生懸命戻していく
ゾーンではないが、あと少し続けていたら気絶していてもおかしくないくらいの勢いだった



この:○○、、


少し整い始めた頃、好花が話し始める


この::ごめんな、急に……

○:ううん、、、


さっきまでの好花ではなくいつもこのかに戻っていた



この:なんか、理由とかないんやけどさ……
急にその、○○を私のものにしたい、どこへもいかないように私から離れないようにしたいみたいな…の独占欲みたいなやつが働いて、、、


○:いいんじゃない?


悪い事をした子供のように、早口で怒られないようにするために理由を並べてくる

俺からしたら悪い事などひとつもない
確かに驚きはしたが、キスなんてカップルだったらあること

ただ、このかからすると少しやりすぎたと感じてるようだ


○:別に嬉しかったよ俺は
いつも俺からというかしちゃってる事が多いから、このかもそういう時もあるだろうなって思って


この:○○、、、


少し顔を上げ、上目遣いをして少し眼を潤ませてこいぬのように見てくる彼女
こんなの許せないわけがない

むしろ俺は嬉しいかったからこそ、可愛くて可愛くて仕方ない。



この:さっき○○にくすぐられた時になんか私の中でスイッチが入ってな?

○:うん

この:で、なんか水着が落ちた時に私の中で何かが外れちゃったみたいで、、、


○:いっぱい、キスしたくなっちゃったの?

この:う、うん……//



やばい、可愛すぎる
照れて静かに俯いて頷いてるのまじで愛おしくてよしよししたくなる


この:さっきは衝動的にちゅーしちゃったけど本当はな、、

○:うん

この:そのぉ、、えっちとかしたくてさ//

○:うんうん……えっ。

この:でも、さすがにここでしちゃったらすごい迷惑かかっちゃうって思って……

○:まぁそうだけど、、、なんてこった


この:ごめんな、、彼女がこんな変態さんで…//


○:このか、、、



俯いて少しの照れを見せる彼女をそっとハグする


○:そういうことなら言ってくれたらいいのに

この:いやや、、せっかくここまで来たのにエッチなんていつもやっとるやん……

○:ま、まぁそれそうかもなぁ笑


このやろー?ってか○○?


○:なにー?

この:さっきから当たってるんよね笑


○:それはその生理現象ってやつ?


この:○○も嬉しかったんやな笑


○:うっせぇ笑




まぁこんなことがあって喜ばない男子はいないよな


○:で、どうする

この:どうするって?

○:ここでもう少し遊んでもいいけど

この:あーー私は部屋で○○ともっと遊びたいな〜ってね笑


○:可愛いかよ笑 じゃあ部屋戻ろっか

この:いぇいっ!!





その後、部屋では色々あって時刻は午前2時を過ぎて少し経つ


○:かわいいなぁ、、、


横ですやすやと眠る彼女の頭をなでる


○:本当にこのかと一緒にいられて言葉じゃ表せないくらいに幸せだよ


今だからこそ言える本音と言うやつ




この:わたしも、、やで?


寝てると思ってた彼女からの可愛らしいアンサー
しかも笑顔なのもまたずるい

好きにならない方が無理という話


○:このか、、、


○:ありがとうこのか、それとさ……



可愛らしく、美しく愛らしい愛嬌たっぷりの彼女は今日も俺に愛を届けてくれる
そんな愛へ呼応するかように俺も応える

前までは恥ずかしくて言えなかったけど今ではこのかのおかげで少しづつ言えるようになった気がする


『お誕生日おめでとう、大好きだよこのか。』





誕生日はいつだって誰にとっても特別な日だと思う。
そんな1日を一緒に過ごせるなんて嬉しく幸せを感じる他ならない。



『おやすみなさい』

そう言い、俺はこのかのおでこに優しくキスをした。


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