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unkodayo
後悔しない人生。
「後悔しない人生なんて無理なんだなって。」
仕事帰りにふとTwitterをみると10分前に書かれた「誰か今日お茶してくれないかなあ」という学生時代の友人のつぶやきが。
すぐさま連絡してみると、場所も時間もタイミング良く、突然久々の再会が叶った。
土日もなく平日も毎日16時間働く私をいつも「身体だけは気をつけてね」と心配してくれる彼女。
互いの仕事の近況を報告しあったあと、ふと「彼とは相変わらず仲良くしてるの?」と聞いた私に向かって、
目をキラキラ潤ませながら笑顔で語られたのは、2週間前の彼の死。
3年前に彼女に出会ってからの彼事情は知っていて、その彼の話は付き合うか付き合わないかくらいの頃から聞いていた。
あれからかれこれ彼女たちは確か2年くらいの付き合いで、彼は日本でトップクラスの大学を卒業した優秀な人だった。
「人間っていつ何が起こるか本当に分からないよ、人生大事にね。」
仕事ばかりで友人どころか一緒に暮らしているはずの家族と会う時間すらも作れていない私に重く突き刺さった言葉だった。
すべての人に平等なのは、
人生は一度きり。ということ。
自分自身の時間、自分と過ごしてくれている人の時間、どれも決して戻ってこない儚いもの。
彼女に何もできない自分の不甲斐なさを感じたと同時に、いま自分は大切なものを何も守れていないどころか、失いつつあることに気づいた。
「自分の人生、後悔しないことは無理かもしれないけど、思うままに精一杯生きようね。強くね。」
同情の言葉で涙を流させるのはきっと簡単。けど、なんとなく前を向かせてあげることが自分のやり方かなと思った。
人ってみんなそれぞれ辛いこと、悲しいこと、嬉しいこといろんなことを経験して、自分の人生を強く生きている。
そして、明日も変わらない日々が流れる。