Mochiya日誌 休日編

***Mochiyaは、私の棚借り本屋@ヒガクレ荘の屋号。こちらの文章は、ヒガクレ荘が発行するZINE『ヒガクレ回覧板』に寄稿したものです***

何も予定がない休日。時間を気にせず起床。しばらくウダウダした後にベッドを出たらカーテンを開け窓も、開ける。夜の間に温まり部屋いっぱい膨張したような空気に、ひんやりした外気がサッと流れ込む。

顔を洗ったらコーヒーを淹れる。丁寧にハンドドリップ、、、と言いたいところだが、面倒臭がりの私はマシン任せ。その間、読書。コポッコポッと水が沸騰する音を聞きながら、サーバーに黒い液体が落ちるのを傍目に見ながらのこの時間、束の間だけど、すごく満たされた気持ちになる。

コーヒーをゆっくり味わったら、本格的に始動。まずは部屋の掃除。たまりにたまったほこりをクイックル的なヤツで拭き掃除。本棚は手拭き。ピッカピカに!というほど気合いを入れたものではなく、自分が気が済めばOK程度。

月が替わったばかりの休日なら、模様替えをするのが毎月のルーティン。手ぬぐいやポストカード、『やさびしいかるた』、そのほか雑多な手持ちのアイテムを、その時々でテーマを決めて飾る。インスタにアップしてはいるものの、あくまで自己満足の世界。年12回、月が、季節が、日々が通り過ぎてしまうだけにならないよう自分の中に区切りをつける意味もある。

何も予定がない休日、まだまだ、時間がある。ヒガクレ荘の棚に次に並べる本をセレクトする。ここでもやはり自己満足なテーマやコンセプトを考える。これも毎月のルーティンだ。模様替えとMochiyaの棚の共通点はもう1つ。どちらも私にとっては〝編集〟なのだ。つくづく編集が好きみたい。

ここまで終えてもまだ時間があるのなら(いや何も予定がない休日なら、たいがいある)、気の済むまで本を読む。平日は数ページしか読み進めないところを、こんな日は1章はたまた1冊読めたりする。日当たりが良さそうだったらベランダに出て日向ぼっこしながら。本の紙面に陽の光が反射して少し眩しい。そのうちに、ポカポカしてきて、ウトウトしてくる。意識が遠のきパタンと本が閉じてしまう。栞を挟めず、直前の意識も朦朧としてたからどこまで読んだかあやふやで、読むのを再開したものの「あ、ここもう読んだわ」となることもしばしば。ま、それもご愛敬。何も予定のない休日は、気持ち的にも余裕があるから大らかな対応ができる。

これがだいたい、私の何も予定がない休日。さすがに冬はベランダ読書は寒すぎるので、春の何も予定がない休日が、今から楽しみだ。



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