〝強き〟ライオン、ジオジオ。
『てつがくのライオン』を読んで思い出した絵本『ジオジオのかんむり』
幼い頃、このライオンが大好きでたまらなかった。
雛を失って落ち込む鳥に、たまごの生み場所として自らのかんむりを提案し、
ほかの動物が恐れをなして逃げ出すその強さを、弱き小鳥のために使う。
そして無事に孵った雛鳥たちにが、たてがみにとまって鳴いてもされるがまま。というかむしろ、幸せそう。
強くてやさしい、ジオジオ。
改めて読んでも、やっぱり大好きだった。
強さとは何か。
強さとは何のために使うべきか。
そんなこともぼんやり考えさせられて、大人の皆さんにも読んでほしい1冊だなとも思ったり。
でもまずは、やわらかなタッチの絵と心がほんわかする物語を、先入観なしに味わってください。