笑顔で強がるあなたの鎧を外していく

悩みに匹敵する身の上話をする時には、
「大変なんだよねぇ(笑)」と笑うのが癖だった。

「大丈夫？」と聞かれた時には、
「大丈夫だよ～！」と笑顔で答えるのが当たり前だった。

気付いたら、

何がつらくて、しんどくて、怖いのか、
自分でもよくわかんなくなってたんだ。

まだ我慢出来るし。
こんなのわがままでしょ？
これくらいはみんなやってるから。
なんなら私はみんなより出来ていないからさ。

ねぇ。

それは誰と比べているの？

みんなって誰？

まだって、今どういう状態なの？

これくらいって、どれくらい？

わがままって何？悪いものなの？

ねぇ。

どうして私の事は聞いてくれないのに、
周りのことを見てるの？気にしてるの？

外に笑顔を振りまいて、何が起きても平気なフリしてポジティブに生きてる私は、

あたしのことはいつも後回し。ずっとずっと見てくれない。放置だったの。

ねぇねぇ。

話を聴いてくれる人達がいるよ？

あなたに関心を持ってくれている人達がいるよ？

あなたの力になりたいと思ってくれてるよ？

あなたのために泣いてくれてる人達がいるよ？

ほら！！！

頼っていいんだよ！甘えていいんだよ！泣いていいんだよ！！

なんでまた笑ってんの？！！

「助けて」って言っていいんだよ？

「もう無理…。」ってぼやいていいんだよ。

それでも、今は出来ない。

そうやって生きてきてないから。

そんなすぐには出来ないよ。

私には、笑うことの方が簡単なんだよ。

それでもね、ぜんぶ、届いてる。響いてるの。

嬉しいよ。本当に。嬉しくて泣きたくなるよ。

今は涙が出ないだけでさ。

いつか、嬉しくても悲しくても、

泣きたい時に素直に泣ける私になっていこう。

心が動いたら、自然と涙が溢れるように。

それにしたって、可愛くないほどに、強がりだよね。

でも、そんな私も愛おしいよ。愛おしいと思えるまでにはなってきたよ。

大切な人達から受け取ってきた想いは、

私の強情な鎧をいくつも外してくれたから。

ねぇ。

まだあなたが脱げないその鎧になっているものって、なんだと思う？