アルツハイマー新薬 Leqembi (レケンビ) がFDAに承認される
昨日、2023年7月8日のオンライン英会話レアジョブのDaily News Article では、アルツハイマー治療薬 Leqembi (レケンビ) が、アメリカのFDAによって条件付きで今年の1月に承認された、という題材についてディスカッションした。
FDAは、アメリカ食品医薬品局 Food and Drug Administration の略称で、食品の安全性や薬の規制などについて責任のある政府機関で、FDAに承認されると言うことは、薬の効果、安全性が政府によって認められたと言うことができる。
Leqembi は、初期段階のアルツハイマー患者や、症状の軽い患者に対して、症状の進行を5ヶ月ほど遅らせることができたと言う試験結果から、条件付きで承認が得られた。5ヶ月と言うのは患者にとって十分に長い期間ではないが、それでも患者本人だけでなく、ケアにあたっている家族などの周囲の人たちの負担を軽減することができる。
条件付き承認と言うのは、通常の薬の承認では、承認までに長い期間が掛かるが、すぐにでも効果のある薬を必要としているアルツハイマー病患者のため、通常の承認ステップではなく、期間を短縮した承認ステップによるもので、今後は完全に承認を得ることを目指す記事には書かれている。
Leqembi は、アルツハイマーの特徴であるbrain plaque (脳プラーク) や amyloid plaque (アミロイドプラーク) と呼ばれる脳内の異常なタンパク質の蓄積を無くしていく効果があり、病状の進行を遅らせることができることが確認されている。Leqembi はアルツハイマー病の病原を除去する治療薬として、世界で初めて承認された薬となる。
2023年7月6日には、FDAによって完全に承認されたと言うニュースをニュースサイトで読んだ。
なお、Leqembi (レケンビ) は、日本の「エーザイ」とアメリカの「バイオジェン」が共同開発した新薬の商品名で、薬の一般名は Lecanemab (レカネマブ) と言う。
多くの人たちに希望を与えることを期待しています。